臨機応変とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 臨機応変の意味・解説 

りんき‐おうへん【臨機応変】

読み方:りんきおうへん

[名・形動その時その場に応じて適切な手段をとること。また、そのさま。「―な(の)処置」「―に行動する


臨機応変

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/05/04 03:17 UTC 版)

臨機応変(りんきおうへん)は、南北朝時代の中国からの行いの表現。

概要

環境や状況に応じて、柔軟に対応するということである。予期しない事態や急な変更に対して適切に対処できる能力である[1]。型通りの処置にとらわれないということや、その状態を意味する場合にもこの言葉が用いられる[2]

歴史

この臨機応変というのは南北朝時代の中国を描いた歴史書である『南史』から来ている。そこでの梁の総司令官であった蕭明の言葉からとされる。そこでは蕭明は敵を追い込んでいたものの、次の行動を取ろうともしていなかった。これには蕭明の部下は心配していたのだが、これに対して蕭明は、吾は自ら的確に状況を把握して、その時その時の変化に応じて対応すると返した。これが現在にも用いられている臨機応変となったとされる[3]

石田一良は臨機応変というのは日本人の思考や行動や理念であるが、それには長い前史があったとする。農耕社会では将来への生育からこのような理念が生まれたが、奈良時代からは中国の北方の文明が採用され、それは律令であり理想を典型や法則に仕立てて、時間空間を越えて遵守・実現するという理念が生活の上に積み重ねられてきた。だが平安時代になればその理念を浸潤浸食して、その時に相応の理念へと変じ、理想の典型や法則はその時と所に応じて適宜に配置して、律令政治に対する格式政治を行い、南都仏教に対する天台宗の教えが開かれた。鎌倉時代に入れば法然親鸞道元日蓮の教えでは辺土の劣機の典型とされているのは臨機応変で修正するしかないと主張される。この時期に地方農村から出てきた武士の間に、公家の律令政治を排し自らの生活態度を臨機応変で実現させようという態度が生まれる。こうして日本での臨機応変が実現される素地が整った。堀越善太郎は臨機応変を意識的に把握し尊重する態度の成立には、室町時代の仏教、禅、連能楽などが契機とする。『碧巌録』では臨機応変が賞賛されているとする。兼載は連歌の学習法は何であるか定めるのが困難とする。これは臨機応変を説いているとする。連歌は臨機応変を芸術にまで昇華させたものとする。世阿弥は『風姿花伝』で、時折節を心得て、時の人の好みに応じるために多彩な芸を習得することが肝要であると説く。江戸時代では入我亭我入は『戯財録』で、臨機応変を弁えずに歌舞伎脚本を書くならば敵に勝つことにはあたわないと戒めている。このような臨機応変の思想はやがて宗教や芸術の枠を超えて、広く一般社会の行動理念へと普遍化される[2]

脚注

  1. 「臨機応変」の意味とは?ビジネスシーンでの正しい使い方と類義語・言い換え表現を例文付きで徹底解説 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)”. forbesjapan.com. 2026年5月4日閲覧。
  2. 1 2 日本国語大辞典,日本大百科全書(ニッポニカ),四字熟語を知る辞典, デジタル大辞泉,精選版. 臨機応変(リンキオウヘン)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2026年5月4日閲覧。
  3. 【臨機応変】の正しい意味は?「行き当たりばったり」との違いも知ろう”. Oggi.jp (2023年11月11日). 2026年5月4日閲覧。

臨機応変

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 06:55 UTC 版)

成句

りんきおうへん

  1. 場合に応じて適切処置をする事。「機に臨み変に応ず

活用

ダ型活用
臨機応変-だ

発音(?)

り↘んきおーへん
り↘んきお↗ーへん

由来

旧唐書郭孝恪伝』中の郭孝恪太宗にした進言「世充日踧月迫,力盡計窮,懸首麵縛,翹足可待。建德遠來助虐,糧運阻絕,此是天喪之時。請固武牢,屯軍汜隨機應變,則易為克殄。」より。

翻訳


「臨機応変」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「臨機応変」の関連用語

臨機応変のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



臨機応変のページの著作権

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの臨機応変 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの臨機応変 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2026 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2026 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2026 GRAS Group, Inc.RSS