しかしながらとは?

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しかし‐ながら【然し×乍ら/併し×乍ら】

【一】[接]「しかし」のやや改まった言い方。「彼は金持ちだ。—実に質素だ」

【二】[副]

そのまま。そっくり。すべて。

精進にて書きたる経は、—竜宮納まりぬ」〈今昔・一四・二九

結局要するに。

「人のために恨みをのこすは、—我が身のためにてこそありけれ」〈宇治拾遺一一


しかし‐ながら【併乍・然乍】

1⃣ 〔副〕

そのまま全部全部そっくり。すべて。さながらことごとくさしながら

書紀720欽明六年九月寛文版訓)「願はくは普天(あめ)の下(した)の一切(シカシナカラ)衆生(いけるもの)皆解脱(まぬかるること)を蒙らむ」

霊異記810‐824)下「五月二十三日丁酉午の時に、火発りて惣家(いへシカシナガラ)、皆悉に焼け滅ぶ真福寺訓釈 惣家 シカシナカラ〉」

けっきょく要するに。

西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)一〇「身を挙げて、而(シカシナ)がらも地に躄れて、悲び痛み悶絶し」

宇治拾遺(1221頃)一一「人のために恨をのこすは、しかしながら、我身のためにてこそありけれ」

2⃣ 〔接続先行事柄に対し、後行事柄反対対立の関係にあることを示す(逆接)。しかし。だが。さりながら

中華若木詩抄(1520頃)上「年のわかき時は、夜も日もあけまいやうに、主恩なれどもいつのまにやら秋風立て、すてはてらるるぞ。是は、しかしながら、天子は、うらめしくないぞ」

人情本閑情末摘花(1839‐41)四「此方(こっち)は鄙(ゐなか)の皺くちゃ爺父(ぢぢい)、どうで面白くは遊ばれぬ。しかしながら金さへ出せば、身請をするといふ方もある」

[語誌](1)「しか」は副詞、「ながら」は助詞であるが、「し」については、サ変動詞「す」の連用形とする説と、強意助詞とする説とがある。
(2)本来の意味は(一)①で、用例上代からみられるが、中古以降和文では「さしながら」「さながら」が用いられるようになり、「しかしながら」は漢文訓読系の語となった。
(3)中世に(一)②の意味が生じたが、前の事柄から後の事柄を導くこの意味は、前の事に対してそれはそうとして」といったん認め保留し、さらに後に「それはそうだが」と前と反対事柄付け加えていく(二)逆接用法への過渡的なものと考えられる
(4)近世中期頃までには完全に接続詞化したが、近世初期から、「しかし」という形も用いられるようになり、「しかしながら」が文章に、「しかし」がくだけた会話文用いられた。



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