発がん性
(参考) 発がん物質分類表
国際癌研究機関(IARC:WHOに設置されている専門機関)による発がん物質分類
グループ | 評価内容 | 例 |
1 | ヒトに対して発がん性がある。 (carcinogenic to humans) | コールタール、アスベスト、たばこ、カドミウム、ベンツピレンなど |
2A | ヒトに対しておそらく発がん性がある。 (probably carcinogenic to humans) | アクリルアミド、クレオソート(木材の防腐剤)、ディーゼルエンジンの排気ガスなど |
2B | ヒトに対して発がん性の可能性がある。 (possibly carcinogenic to humans) | 漬物、わらび、ガソリンなど |
3 | ヒトに対する発がん性について分類できない。 (cannot be classified as to carcinogenicity in humans) | カフェイン、お茶、コレステロールなど |
4 | ヒトに対しておそらく発がん性はない。 (probably not carcinogenic to humans) | カプロラクタム(ナイロンの原料) |
発癌性
(発がん性 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/24 21:33 UTC 版)
発癌性(はつがんせい、発がん性)は、正常な細胞を癌(悪性腫瘍)に変化させる性質。発癌性物質(はつがんせいぶっしつ、発がん性物質)とは、発癌性を示す化学物質のことである。いずれについても本稿で扱う。
注釈
- ^ 研究のタイムラインは1775年にイギリスのパーシヴァル・ポットがロンドンの煙突掃除人に陰嚢がんの多いことを報告し、すすがその原因であると推論した。1888年にジョナサン・ハッチンソンが砒素含有軟膏の使用と皮膚ガンの発生の間に関係のあることを報告し、1915年に山極勝三郎と市川厚一が、ウサギを用いた実験において、コールタールを刺激物として実験的に癌を発生させることに成功し、筒井秀二郎がマウスでの人工発癌を成功させた。コールタールは混合物質であり、発ガン物質の特定は1929年にアーネスト・ケナウェイが、1:2:5:6-ジベンツアントラセンの発癌性を証明した。
出典
- ^ “含鉄タンパク質が肺内でラジウムを濃縮:局所的な強力α線被ばくが発がんメカニズム?” (PDF). 岡山大学 (2009年7月27日). 2022年5月31日閲覧。
- ^ Nature, 431, 461-466, 2004 および PNAS, 103 (27), 10397-10402, 2006
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