仙台市交通局とは? わかりやすく解説

仙台市交通局

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/09 22:05 UTC 版)

仙台市交通局
Transportation Bureau City of Sendai
仙台市交通局本庁舎(2004年10月12日)
略称
設立 1926年大正15年)11月25日
種類 地方公営企業
法的地位 地方公営企業法
目的
  • 高速鉄道事業
  • 乗合バス事業
  • 公有財産貸付事業
所在地 宮城県仙台市青葉区木町通一丁目4番15号
座標 北緯38度16分9.38秒 東経140度51分44.84秒 / 北緯38.2692722度 東経140.8624556度 / 38.2692722; 140.8624556座標: 北緯38度16分9.38秒 東経140度51分44.84秒 / 北緯38.2692722度 東経140.8624556度 / 38.2692722; 140.8624556
交通事業管理者 吉野博明
重要人物
加盟
関連組織 仙台交通
職員数
787人(2025年(令和7年)4月1日現在)
ウェブサイト https://www.kotsu.city.sendai.jp/
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仙台市交通局(せんだいしこうつうきょく)は、仙台市地方公営企業の一つで、宮城県仙台市およびその周辺で公共交通機関などを運営している。管理部門である「総務部」、路線バス事業(仙台市営バス)を行う「自動車部」、地下鉄事業(仙台市地下鉄)を行う「鉄道管理部」及び「鉄道技術部」に分かれている。

仙台市ガス局仙台市水道局同様、仙台市役所とは独立した庁舎を持っている。

沿革

詳細は各部の項を参照のこと

年表

  • 1926年大正15年)11月25日、仙台市電気部電車課(当時)が市電を開業[1]
  • 1942年昭和17年)8月21日、仙台市街自動車を買収して市営バス営業を開始[1]
  • 1943年(昭和18年)11月20日、定義観光自動車、増東自動車(増東軌道の後身)、根白石自動車運輸、仙山自動車、港組を買収。
  • 1945年(昭和20年)8月19日、仙台市交通部に改組。
  • 1952年(昭和27年)10月1日、仙台市交通部を仙台市交通事業局に改称。
  • 1955年(昭和30年)9月16日、仙台市交通事業局を仙台市交通局に改称[1]。電車部および自動車部を新設[1]
  • 1976年(昭和51年)3月31日、この日限りで市電全線廃止[1][2]
  • 1987年(昭和62年)7月15日地下鉄南北線 八乙女 - 富沢間開業[1][3]
  • 1991年平成3年)4月25日、市電保存館開館[1]
  • 1992年(平成4年)7月15日、地下鉄南北線八乙女 - 泉中央間開業[1]
  • 1998年(平成10年)11月2日、公式サイトを公開開始[1]
  • 2002年(平成14年)3月29日、仙台市がオムニバスタウンに指定。
  • 2006年(平成18年)4月1日、バスロケーションシステム導入[1]。白沢出張所の運転・車両管理業務を5年間の期限付きでジェイアールバス東北仙台支店に委託[1]
  • 2007年(平成19年)、地下鉄東西線工事の開始。地下鉄事業の案内名称を「仙台市地下鉄」に一本化。
  • 2008年(平成20年)4月1日、岡田出張所の運転・車両管理業務を5年間の期限付きで宮城交通に委託[1]
  • 2009年(平成21年)4月1日、七北田出張所の運転・車両管理業務を5年間の期限付きでJRバス東北に委託[1]
  • 2010年(平成22年)4月1日、新寺出張所開設[1]。新寺出張所の運転・車両管理業務を5年間(東仙台営業所を委託する契約のうち、最初の2年間だけ部分的に委託するもの)の期限付きで宮城交通に委託[1]
  • 2011年(平成23年)
    • 3月11日東北地方太平洋沖地震東日本大震災)発生。市営バスは全線で運行を停止し、安全を確認できた路線を順次運行再開[1]。岡田出張所が地震に伴う津波で被災し、機能停止に陥る[1]。地下鉄は南北線が運行停止、東西線が全工区で工事中断した[1]
    • 3月12日、市営バスの主要幹線路線において、不定期ダイヤで運行再開[1]。岡田出張所の業務を霞の目営業所に移転して再開[1]
    • 3月14日、地下鉄南北線を富沢 - 台原間において折り返し運転で運行再開し、台原 - 泉中央間をシャトルバスで代行運行[1]
    • 3月28日、市営バスを休日ダイヤ運行に切り替え[1]
    • 4月18日、市営バスを通常ダイヤ運行に切り替え[1]
    • 4月29日、地下鉄南北線を「震災復興キッフオフデー」に合わせて全線運行再開[1]
    • 6月1日、震災の影響で2か月遅れて市営バスのダイヤを改正[1]。東仙台営業所の運転・車両管理業務を、新寺出張所の業務委託時開始時から含めた5年間の契約で宮城交通に委託[1]。これに伴い、東仙台営業所配下にある七北田出張所が実沢営業所配下へ、新寺出張所が長町営業所配下へそれぞれ配置換。
    • 6月20日、地下鉄東西線の工事を順次再開[1]
  • 2012年(平成24年)4月1日、新寺出張所の運転・車両管理業務を、震災の影響で機能していない岡田出張所の機能と合わせる形で、暫定的に改めて宮城交通に委託[1]。これに伴い、新寺出張所が長町営業所配下より霞の目営業所配下へ配置換(岡田出張所は、霞の目営業所配下)。
  • 2013年(平成25年)4月1日、霞の目営業所分室開設。新寺出張所の運転・車両管理業務を、正式に宮城交通に委託開始。併せて霞の目営業所本所一部について、「霞の目営業所分室」として同一地で独立させたうえで、別途宮城交通に委託。
  • 2014年(平成26年)
  • 2015年(平成27年)
    • 4月1日、長町営業所の車両整備部門を民間会社に業務委託。
    • 7月29日、地下鉄南北線の仙台駅構内などに設置される4売店がファミリーマートに転換して営業を開始[5][6]
    • 12月6日、地下鉄東西線 荒井 - 八木山動物公園間開業。icscaの地下鉄東西線およびバス利用を開始し、磁気カード(ジョイカード、スキップカード、バスカード)の発売を前日5日で終了。霞の目営業所の運転・車両業務全般を、霞の目営業所分室との委託事業所振替の形で宮城交通に委託。同時に、新寺出張所と霞の目営業所分室を統合。新寺出張所は新寺駐車場に戻る。
  • 2016年(平成28年)
    • 3月26日、「icsca」と「suica」の仙台圏における相互利用サービス開始[7]
    • 10月31日、磁気カード乗車券(ジョイカード、スキップカード、バスカード)の利用終了。
  • 2017年(平成29年)12月21日、地下鉄東西線が平成29年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者内閣総理大臣表彰を受賞。
  • 2018年(平成30年)4月1日、一般貸切旅客自動車運送事業(貸切バス)の休止。
  • 2019年(平成31年・令和元年)3月29日、交通局公式Twitter(現X)開設。
  • 2020年(令和2年)5月2日、地下鉄南北線・東西線コロナウイルス対応の臨時減便ダイヤ運行(5月31日まで)。
  • 2022年(令和4年)3月31日、一般貸切旅客自動車運送事業(貸切バス・観光バス)の廃止。
  • 2024年(令和6年)
    • 2月15日、icscaのキャラクター「イクスカすずめ」を交通局のマスコットキャラクター化。
    • 10月24日、地下鉄南北線新型車両3000系の出発式を開催。

事業変遷

  1.   仙台市営バス(1942年8月21日 - )
  2.   特急仙台空港バス「エアポート・リムジンバス」(貸切:1957年4月 - 、路線バス:1965年12月1日 - 2007年3月17日)
  3.   仙台市観光シティループバス「るーぷる仙台」(1999年5月13日 - )
  4.   仙台市電廃止代替バス路線「グリーンバス」(1976年3月31日 - 1987年7月14日)
  5.   仙台市電(1926年11月25日 - 1976年3月31日)
  6.    仙台市地下鉄南北線(1987年7月15日 - )
  7.    仙台市地下鉄東西線(2015年12月6日 - )
※ 1年毎の西暦以外の縦線は、昭和終戦平成および現在。

事業

自動車事業
仙台市営バス
高速鉄道事業
仙台市地下鉄
市電事業
仙台市電 - 1976年廃止

組織機構

自動車部・鉄道管理部・鉄道技術部とも清掃・整備等一部業務を系列の仙台交通株式会社に委託している。

★印の営業所は宮城交通へ、☆印の出張所はジェイアールバス東北仙台支店にそれぞれ委託している拠点。

脚注

注釈

  1. ^ AMEXおよびDinersブランドの決済をこれに含む。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab 1 沿革 -仙台市交通事業のあゆみ- (PDF) (仙台市交通局)
  2. ^ 池田光雅『鉄道総合年表1972-93』中央書院、1993年、43頁。ISBN 4-924420-82-4。「3月31日 仙台市電4路線(中略)この日限りで廃止され市電全廃」 
  3. ^ 「私鉄年表」『私鉄車両編成表 '87年版』ジェー・アール・アール、1987年9月1日、159頁。 
  4. ^ ICカード乗車券「イクスカ」の利用開始時期が決まりました”. 仙台市交通局. 2014年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月21日閲覧。
  5. ^ 地下鉄駅構内にファミリーマートがオープンします”. 仙台市交通局. 2015年7月23日閲覧。
  6. ^ “<ファミマ>地下鉄駅に店舗型売店の出店続々”. 河北新報. (2015年7月30日). オリジナルの2015年8月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150802055741/http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201507/20150730_12039.html 2015年7月30日閲覧。 
  7. ^ 「icsca」と「Suica」の仙台圏における 相互利用サービスの開始日について” (PDF). 仙台市交通局 (2015年12月21日). 2015年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月21日閲覧。

関連項目

外部リンク


仙台市交通局

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日本の車両基地一覧」の記事における「仙台市交通局」の解説

富沢車両基地宮城県仙台市太白区富沢駅南) 荒井車両基地宮城県仙台市若林区荒井駅南東廃止され仙台市電車庫仙台市電#車庫参照

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