テンペラ
テンペラ
【英】:TEMPERA
油と膠質が混じり合った乳剤(エマルジョン)で顔料を練り合わせた絵具。「混ぜ合わせる」という意味のイタリア語「テンペラーレ」(Temperare)に由来する。乳剤には、卵や無花果の乳液を使った天然のものと、カゼインと膠の混合溶液のような人工のものがある。歴史的には、卵テンペラが最も代表的なものであった。練り合わせ剤(メディウム)を使わないフレスコが広く普及した14世紀以降、フレスコと区別するため、メディウムを使う絵画を広くア・テンペラと呼んだが、油彩画が絵画の主要な位置を占めるようになった16世紀以降は、従来の卵を用いたものをテンペラと称するようになる。テンペラは乾きが早く、じょうぶで耐久性に富む絵具層をつくり、色調は油彩画よりも明るく鮮明である。しかし、色面の平塗やぼかしの技法には不向きで、線描的な性格を持っている。そのため、その欠点を補うためしばしば油彩画と併用して使われる。
テンペラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/05 13:56 UTC 版)
テンペラは、乳化作用を持つ物質を固着材として利用する絵具、及び、これによる絵画技法。テンペラは混ぜ合わせるという意味のラテン語temperāreを語源とするイタリア語temperaからの借用語である[1]。
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- ^ “Tempera”. Merriam-Webster.com Dictionary. Merriam-Webster. 2020年7月18日閲覧。
- ^ “テンペラって何?テンペラの意味と有名作品 | アートラボ:ゼロプラス 独学芸術家:岩下幸圓”. 0plusart.com. 2020年12月2日閲覧。
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