ブレラ美術館とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ブレラ美術館の意味・解説 

ブレラ‐びじゅつかん〔‐ビジユツクワン〕【ブレラ美術館】


ブレラ美術館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/09 14:23 UTC 版)

ブレラ美術館
施設情報
所在地 Via Brera, 28, 20121 Milano
位置 北緯45度28分19秒 東経9度11分17秒 / 北緯45.47194度 東経9.18806度 / 45.47194; 9.18806座標: 北緯45度28分19秒 東経9度11分17秒 / 北緯45.47194度 東経9.18806度 / 45.47194; 9.18806
外部リンク 公式ウェブサイト
プロジェクト:GLAM
テンプレートを表示

ブレラ美術館 (ブレラびじゅつかん、Pinacoteca di Brera) は、イタリアミラノにある美術館である。「ブレラ絵画」と訳すこともある。ルネサンス期から20世紀にわたるイタリア絵画の宝庫であり、とりわけヴェネツィア派、ロンバルディア派などルネサンス期を中心とした北イタリアの絵画が充実している。中部イタリアの絵画にも重要な傑作が含まれている。

沿革

ブレラ美術館の建物は、17世紀に建てられたイエズス会の施設であった。これを1772年、当時ロンバルディアも兼ねていたマリア・テレジアが入手した。ここに1776年美術アカデミーが設置され、絵画の収集が始まった。

その後、ナポレオンによって美術館として整備され、1809年、彼の誕生日を記念して開館、一般にも公開されるようになった。1882年には国立美術館として開館した。

ブレラ美術館のあるブレラ宮の建物の一角には、1764年に開設されたブレラ天文台Osservatorio astronomico di Brera)があり、19世紀末から20世紀初頭の約40年間、火星の「運河」を発見したことで有名なジョヴァンニ・スキアパレッリが天文台長を務めていたことでも知られている。現在、天体望遠鏡などの歴史的資料を一般公開している。また、天文台横には1774年に開設されたブレラ植物園Orto Botanico di Brera)がある。

主な収蔵品[1]

イタリア屈指の質量を誇る絵画館であり、特にルネサンス美術を理解するために不可欠の、きわめて重要な収集がある。中でも、ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノアンドレア・マンテーニャジョヴァンニ・ベリーニカルロ・クリヴェッリチーマ・ダ・コネリアーノヴィット―レ・カルパッチョティントレットヴェロネーゼら北イタリア、特にヴェネツィア派の画家たちの数々の傑作・大作が所蔵されている。また中部イタリアの画家では、ピエロ・デラ・フランチェスカラファエロブロンズィーノらの代表的な名作がある。

17世紀ー20世紀の絵画についても、カラヴァッジョルーベンスフランチェスコ・アイエツセガンティーニウンベルト・ボッチョーニアメデオ・モディリアーニジョルジョ・モランディなどイタリアの画家の作品を中心に幅広い収集がある。

ギャラリー

Category:ブレラ美術館の所蔵品も参照

脚注

  1. ^ ブレラ絵画全作品ガイド、1997年刊行、ISBN 978-888117680-9
  2. ^ 池上英洋『西洋美術史入門 実践編』筑摩書房、2014年、86頁。ISBN 978-4-480-68913-9 

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ブレラ美術館」の関連用語


2
聖マルコの遺体の発見 デジタル大辞泉
74% |||||

3
聖母の結婚 デジタル大辞泉
74% |||||

4
ブレラの祭壇画 デジタル大辞泉
58% |||||


6
死せるキリスト デジタル大辞泉
52% |||||


8
36% |||||


ブレラ美術館のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ブレラ美術館のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのブレラ美術館 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS