イタリア絵画
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イタリア絵画については、スペインが16世紀以降ミラノ、ナポリ、シチリアを領有し、そのほかイタリア全土に大きな政治的影響力を持っていたことにより多数の作品が王室コレクションに入った。初期ルネサンス絵画は少ないものの、フラ・アンジェリコ、マンテーニャ、ボッティチェッリらの傑作があり、盛期ルネサンスおよびマニエリスム絵画では、ラファエロ、コレッジョ、セバスティアーノ・デル・ピオンボ、パルミジャニーノ、フェデリコ・バロッチらの重要な作品がある。フェリペ2世らは、とりわけヴェネツィア派を熱心に収集したため、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼらの作品群は、プラド美術館が特に誇るコレクションとなっている。中でもティツィアーノの作品は、約40点を数え、質量ともに世界最高である。そのほかアンニーバレ・カラッチ、カラヴァッジョ、グイド・レーニ、ルカ・ジョルダーノらを初めとする17世紀バロック絵画、スペイン・ブルボン家の宮廷に招聘されたジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロを初めとする18世紀の絵画も充実している。 重要作 フラ・アンジェリコ:『受胎告知』、『ザクロの聖母』 アンドレア・マンテーニャ:『聖母の死』 アントネロ・ダ・メッシーナ:『天使に支えられる死せるキリスト』 サンドロ・ボッティチェッリ:『ナスタ―ジョ・デリ・オネスティの物語』 ラファエロ・サンティ:『枢機卿の肖像』、『魚の聖母』、『聖家族、あるいはラ・ぺルラ』 アンドレア・デル・サルト:『階段の聖母』、『イサクの犠牲』 コレッジョ:『聖母子と幼児聖ヨハネ』、『ノリ・メ・タンゲレ』 ロレンツォ・ロット:『マルシリオ・カッソッティと妻ファウスティーナの肖像』 ティツィアーノ・ヴェチェッリオ:『ヴィーナスへの奉献』、『アンドロス島のバッカス祭』、『カール5世騎馬像』、『ダナエ』、『ヴィーナスとアドニス』、『キリストの埋葬』、『自画像』 ティントレット:『弟子の足を洗うキリスト』、『金の鎖をつけた騎士』、『トルコ軍とキリスト教徒の戦い』 パオロ・ヴェロネーゼ:『博士たちの間のキリスト』、『川から救われたモーセ』、『ヴィーナスとアドニス』 パルミジャニーノ:『サン・セコンド伯爵ピエル・マリア・ロッシの肖像』 セバスティアーノ・デル・ピオンボ:『十字架を運ぶキリスト』 ソフォニスバ・アングイッソラ:『フェリペ2世』 アンニーバレ・カラッチ:『ヴィーナス、アドニスとキューピッド』 ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ:『ダヴィデとゴリアテ』 グイド・レーニ:『アタランテとヒッポメネス』 ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ:『無原罪の御宿り』
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