政治的影響力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 16:41 UTC 版)
「セイム (ポーランド・リトアニア共和国)」の記事における「政治的影響力」の解説
セイムの権限は極めて大きく、国王の権力に厳しい制限をかけた。 これはルブリン合同前か強い権力を握っていたポーランド王国のセイムの特徴を受け継いだものと言える。1505年のニヒル・ノヴィ成立以降、ポーランド国王はセイムの承認なく立法することができなくなった。ニヒル・ノヴィの条文には、法の制定には国王、上院、下院というセイム内の三階級の同意が必要であると記されている。国王がセイムの承認なしに法令を出せるのは、王の直轄都市、王領の農民、ユダヤ人、鉱山といった限られた分野に対してのみとなった。セイムを構成する三階級は、租税、予算、国家財政(軍事費を含む)、外交(外国使節の受け入れや大使派遣を含む)、貴族叙任について最終判断を下した。またセイムは財務大臣(ポトスカルビ podskarbi)から年度報告を受けたり、重大な裁判について議論したりし、恩赦・恩降の権限も持っていた。さらにセイムは国王不在時に法律を制定する権限も有していたが、これについては国王の事後承諾を要した。 1791年に採択された5月3日憲法によって、上院議員の拒否権は制限された。下院の立法権も制限され、国王が上院議員、大臣、その他の役職の任命権を握り、上院の進行を務め、法の守護者(ストラシュ・プラフ Straż Praw)と呼ばれる新たな行政機関と共に新法を提出することができるようになった。セイムは大臣やその他の役職者が責任を負う監督機関となった。
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