肖像とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 工芸 > 彫刻 > 肖像の意味・解説 

しょう‐ぞう〔セウザウ〕【肖像】

読み方:しょうぞう

人の姿や顔を写した絵・写真彫刻などの像。


肖像

作者小島信夫

収載図書平安
出版社講談社
刊行年月1986.5


肖像

作者大仏次郎

収載図書冬の紳士
出版社講談社
刊行年月1995.3
シリーズ名大衆文学


肖像

作者山室一広

収載図書虫くい
出版社集英社
刊行年月1997.10


肖像

作者李無影

収載図書情熱の書
出版社ゆまに書房
刊行年月2001.9
シリーズ名日本植民地文学精選


肖像

作者新田潤

収載図書新田潤作品集 5
出版社一草舎出版
刊行年月2005.2


肖像


肖像

作者佐々木丸美

収載図書夢館
出版社東京創元社
刊行年月2007.4
シリーズ名創元推理文庫


肖像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/03 19:49 UTC 版)

肖像(しょうぞう)とは、特定の人間の外観を表現した絵画写真彫刻である。個人の識別に必要な身体の部位であるを含む上半身あるいは全身が題材となることが多い。特に絵画によるものを肖像画、写真によるものを肖像写真と呼ぶ。肖似性(類似)が求められる場合もあれば、理想化が求められる場合もある。芸術的な造形や精神性を示すこともある。

歴史

肖像画

ローマ帝国治下のエジプトの少年の葬儀用の肖像画

肖像芸術は、古代ローマの彫刻において繁栄した。当時、肖像を作らせた人たちは、へつらわないようにさえするほど、写実的な肖像にするように要求した。4世紀ごろから、肖像は、描写される人物の理想的な表象とされるようになる。ヨーロッパでは、個人の外見を写実的に表す肖像がブルゴーニュフランスで中世の終わりに復活した。

王侯でないような一般人の肖像の最も早い例は、エジプトのアル=ファイユーム地方の葬儀の時の肖像である。これらの肖像はフレスコ画を除けば、古代ローマ時代から残っている唯一の絵画であり、エジプトの乾燥した気候がために残ったものである。

また写真がない時代は、肖像画で美化できた。有名なのは中国明の皇帝朱元璋のもので、温厚で端整な肖像画と、陰険で醜悪な肖像画の2種類が伝わっている。また伊達政宗の肖像画も、意図的に隻眼ではなく描かれている。

源頼朝武田信玄足利尊氏らの代表的な肖像画に関しては、それらは別人を描いたものであるという説がある。

自分自身を描いた人物画、肖像画(ポートレイト、portrait)は自画像(セルフ・ポートレイト、selfportrait)である。特徴的な自画像を描いた画家に、デューラーレンブラントゴッホなどがいる。

オランダ黄金時代の絵画では、集団肖像画ドイツ語版(Gruppenbild、Gruppenporträt)が流行した[1]

肖像写真

肖像写真, 坂本龍馬像(上野彦馬撮影)

肖像写真は世界中で人気のある営利的な産業となっている。家の中に掲げるための家族の肖像写真などを写真館などで作って貰う人もいる。

写真術の幕開けのころから、肖像写真は作られてきた。高価でない肖像を求められたことは、19世紀中葉の銀板写真の流行の大きな原因であった。写真スタジオは世界中の都市に広がり、1日に500枚以上も現像するスタジオすらあった。これら早期の業績は30秒の露光と関連した技術的な制限や当時の画家の美意識を反映している。撮られる主体は、一般的は、無地の背景の前に座らされ、上からの窓や鏡から反射されたやわらかい光を当てられていた。

政治上、指導者の肖像が国家のシンボルとして用いられることとなる。ほとんどの国で、国家元首の肖像が政府の重要な建物に掲げられることは共通の外交儀礼となっている。

の肖像として写真を用いる場合もある。新宗教の創始者、政治指導者、王族など権力者を現人神として信仰する際、写真が用いられることがある。また、権力者ではない者の写真を神とする民間信仰の例として仙台四郎がある。

写真の場合は普通そのまま使用しているが、より美化したり、不都合な情報を削除するために修正されることも多い。

代表的な肖像画

日本

ヨーロッパ

脚注

注釈

  1. ^ 2024年3月に、戦争によって沖縄から流出し米国で発見された文化財22点が県に引き渡されたことが玉城デニー沖縄県知事によって発表され、その中には尚育王の御後絵が含まれている[2][3]

出典

  1. ^ BS朝日 - 世界の名画 ~美の迷宮への旅~”. archives.bs-asahi.co.jp. 2024年1月14日閲覧。
  2. ^ 琉球王国の国王の肖像画 アメリカで見つかる 沖縄県に引き渡し”. NHK NEWS WEB. NHK (2024年3月15日). 2024年3月15日閲覧。
  3. ^ 琉球国王の肖像画「御後絵」、沖縄に戻る 流出文化財22点を米国が返還 戦後の混乱で持ち出される”. 沖縄タイムスプラス. 沖縄タイムス (2024年3月15日). 2024年3月15日閲覧。

関連項目


肖像

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 13:53 UTC 版)

名詞

しょうぞう

  1. 人物の顔や姿写した像。

関連語


「肖像」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



肖像と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「肖像」の関連用語

肖像のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



肖像のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの肖像 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの肖像 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS