マンテーニャとは? わかりやすく解説

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マンテーニャ【Andrea Mantegna】

読み方:まんてーにゃ

[1431〜1506イタリア画家壮大な着想厳格な写実で、北イタリアルネサンスを代表。

マンテーニャの画像
マンテーニャの肖像(1682)/https://bit.ly/3DauPsP
マンテーニャの画像 マンテーニャの画像 マンテーニャの画像
熾天使智天使のいる聖母子(1454頃)/メトロポリタン美術館https://bit.ly/3Fg3xTN
マンテーニャの画像
死せるキリスト(1470-74頃)/ブレラ美術館https://bit.ly/3itGoU0
マンテーニャの画像 マンテーニャの画像
ワイン大樽のあるバッカス祭(1470-90)/メトロポリタン美術館https://bit.ly/3FlnIzs
マンテーニャの画像
聖母子(1480–85頃)/メトロポリタン美術館https://bit.ly/2Yi1aiN
マンテーニャの画像
海神闘い(左半図)(1481以前)/メトロポリタン美術館https://bit.ly/3oyMkig
マンテーニャの画像
海神闘い(右半図)(1481以前)/メトロポリタン美術館https://bit.ly/3DffNCi
マンテーニャの画像
シレノスのいるバッカス祭(1475以前)/メトロポリタン美術館https://bit.ly/3FiSHMz
マンテーニャの画像 マンテーニャの画像

マンテーニャ

名前 Mantegna

アンドレア・マンテーニャ

(マンテーニャ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/07 14:47 UTC 版)

アンドレア・マンテーニャ
Andrea Mantegna
マントヴァのサンタンドレア大聖堂に置かれた胸像
生誕1431年
ヴェネツィア共和国, イーゾラ・ディ・カルトゥーロ
死没1506年9月13日
マントヴァ侯国, マントヴァ
東方三博士の礼拝』(1462年)、ウフィツィ美術館

アンドレア・マンテーニャAndrea Mantegna, 1431年 - 1506年9月13日)は、イタリアルネサンス期の画家版画家

ゴシック期ルネサンス期のイタリアの絵画は、都市ごとに独自の発達をとげ、シエナ派ヴェネツィア派などと都市の名を冠して分類される。マンテーニャはパドヴァ派の代表格と見なされる画家である。

解説

1431年、パドヴァ近郊のイーゾラ・ディ・カルトゥーロ(現在はピアッツォーラ・スル・ブレンタに属する)に生まれる。修業時代は、パドヴァの画家フランチェスコ・スクァルチオーネに師事した。マンテーニャは、画家ヤーコポ・ベッリーニの娘と結婚しており、有名な画家兄弟のジェンティーレ・ベッリーニおよびジョヴァンニ・ベッリーニは義兄弟にあたる。1450年ロドヴィコ・ゴンザーガ侯の招きでマントヴァへ移り、1460年以降はマントヴァ侯ゴンザーガ家宮廷画家として過ごす。また、1471年以降1480年ころにかけてビュランで銅版を直接彫るエングレービングという銅版画を制作した。

遠近法を駆使した厳格な画面構成、ごつごつした硬質な線描、彫刻的な人体把握など、イタリア・ルネサンスの画家たちのなかでも異色の作風を示す。マンテーニャが活動した15世紀後半にはすでに油彩技法が普及しており、彼と同世代の画家で義兄弟でもあるジョヴァンニ・ベッリーニも油彩画を描いているが、マンテーニャは伝統的な画材であるテンペラをもっぱら用いた。

ミラノのブレラ絵画館にある代表作『死せるキリスト』は、十字架から降ろされたキリストが、両足の裏を観者の方へ向けて横たわる姿を短縮法(遠近法を適用した描写法の一種)を駆使して描写したものである。キリストの手足に残る釘の跡、変色した皮膚まで容赦なく描写するこの絵には、マンテーニャの写実への執念が感じられる。[独自研究?]

銅版画

  • 「キリストの埋葬」 銅版画
  • 「キリストの復活」 銅版画
  • 「酒樽のあるバッカナーレ」 銅版画
  • 「シレノスのいるバッカナーレ」 銅版画
  • 「海神の闘い(左半図)」 銅版画(エングレービング・ドライポイント) 1475年ころ 国立西洋美術館所蔵
  • 「海神の闘い(右半図)」 銅版画
  • 「聖母子」 銅版画

ギャラリー

脚注

  1. ^ 池上英洋『西洋美術史入門 実践編』筑摩書房、2014年、86頁。ISBN 978-4-480-68913-9 

参考文献

関連書籍

  • カメザスカ, エットーレ『マンテーニャ 独自な芸術の探求者』塚本博訳、東京書籍〈イタリア・ルネサンスの巨匠たち17〉、1993年11月、ISBN 978-4-487-76367-2

マンテーニャ(パドヴァ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 15:46 UTC 版)

ルネサンス期のイタリア絵画」の記事における「マンテーニャ(パドヴァ)」の解説

ルネサンス初期北イタリアでもっとも重要な画家は、フィレンツェ出身偉大な彫刻家ドナテッロ活動していたパドヴァ若年期送ったマンテーニャである。ドナテッロは、ローマ教皇庁傭兵隊ガッタメラータ勲功称えたその後世紀わたって騎馬像彫刻作品方向付けることになる『ガッタメラータ騎馬像』(1450年サンタントーニオ・ダ・パードヴァ聖堂前広場(パドヴァ))をはじめ、多く彫刻制作したルネサンス史上非常に重要な芸術家で、透視図法駆使したレリーフ建築設計などにも優れた作品残している。 マンテーニャはわずか17歳のときに最初絵画制作依頼受けたパドヴァスクロヴェーニ礼拝堂近辺のエレミターニ礼拝堂フレスコ壁画『聖ヤコブと聖クリストフォロス生涯』である。エレミターニ礼拝堂第二次世界大戦による被災大部分破損し、『聖ヤコブと聖クリストフォロス生涯』も写真残っているだけだが、マンテーニャが10代にして透視図法優れた技術古代ギリシア・ローマ美術様式への知識を身につけていたことがわかる。これは13世紀はじめに設立され伝統あるパドヴァ大学が、15世紀イタリアで屈指の高等教育機関だったことも関係している。 マンテーニャのもっとも有名な作品は、マントヴァ侯ゴンザーガ家邸宅であるドゥカーレ宮殿の「夫婦の間」(en:Camera degli Sposi) に、1470年ごろに描いたフレスコ画である。このフレスコ壁画には当時ゴンザーガ家暮らしぶり描かれており、当主侯爵ルドヴィーコ3世ローマ遊学から帰宅した息子家庭教師迎え場面や、一族狩猟準備をする場面など、歴史文学哲学宗教などとはまった無関係な日々情景描写されているという点において異例作品となっている。飾り額や花冠を手に持って楽しげ飛び回ったり、天井描かれ架空の空を取り囲む騙し絵のような飾り穴のある欄干しがみつく天使たちが、わずかに宗教色感じさせる例外的存在となっている。

※この「マンテーニャ(パドヴァ)」の解説は、「ルネサンス期のイタリア絵画」の解説の一部です。
「マンテーニャ(パドヴァ)」を含む「ルネサンス期のイタリア絵画」の記事については、「ルネサンス期のイタリア絵画」の概要を参照ください。

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