聖母子と聖ヨセフ、聖エリサベト、洗礼者聖ヨハネ

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聖母子と聖ヨセフ、聖エリサベト、洗礼者聖ヨハネ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/11/07 09:17 UTC 版)

『聖母子と聖ヨセフ、聖エリサベド、洗礼者聖ヨハネ』

イタリア語: Sacra Famiglia con i santi Elisabetta e Giovanni Battista 英語: The Madonna and Child with Saints Joseph, Elizabeth, and John the Baptist
作者	アンドレア・マンテーニャ
製作年	1490年頃
種類	カンヴァス上にテンペラと金
寸法	62.9 cm × 51.3 cm (24.8 in × 20.2 in)
所蔵	キンベル美術館、フォートワース

『聖母子と聖ヨセフ、聖エリサベト、洗礼者聖ヨハネ』（せいぼしとせいヨセフ、せいエリサベト、せんれいしゃせいヨハネ、伊:Sacra Famiglia con i santi Elisabetta e Giovanni Battista）は、カンヴァス上に接着テンペラで描かれ、金箔のハイライトが用いられた 62.9 cm x 51.3 cmの大きさの絵画である。イタリアのルネサンス期の巨匠、アンドレア・マンテーニャによって1490年頃に描かれた。現在はテキサス州フォートワースのキンベル美術館に所蔵されている^[1]。

マンテーニャは、幼子イエス・キリストを正面向きのコントラポストのポーズにしているが、それはマンテーニャがゴンザーガ家のコレクションで見たであろう若いディオニュソス (バッカス) などの古典的な彫刻モデルに基づいている^[1]。イエスは聖母マリアの膝の上でバランスよく立っており、ヨセフが左に、聖エリサベト（『勝利の聖母』の聖エリサベトと同じ）と聖エリサべトの息子、洗礼者聖ヨハネが右にいる。本作は、おそらく私的な祈祷での使用を目的としていた。

歴史

マンテーニャが作品にカンヴァスを使用したことと、『トリヴルツィオの聖母』との様式的類似性は、作品が画家の画業の後期に制作されたことを示している。作品は19世紀半ばにイタリアを離れ、1909年までにマルセイユの個人コレクションに入った。サザビーズは1986年6月21日にモナコで作品をオークションにかけ、ヨーロッパの個人コレクションに売却した。そして、1987年にニューヨーク市場で現在の所蔵元のキンベル美術館に購入された。

脚注

1. ^ ^{a b} https://kimbellart.org/collection/ap-198704 2021年9月2日閲覧

表 話 編 歴 アンドレア・マンテーニャ
1459年までのパドヴァ時代の作品	『羊飼いの礼拝』(1450-1451年頃) 『聖ルカの多翼祭壇画』(1453-1454年) 『神殿奉献』(1455年頃) 『聖ヒエロニムスとトゥールーズの聖ルイのいる聖母子』(1455年頃) 『ゲツセマネの祈り』(1455-1456年) 『聖セバスティアヌス (ウィーン)』(1456-1459年頃) 『磔刑』(1457-1459年) 『バトラーの聖母』(1454-1460年頃) 『ルドヴィーコ・トレヴィザン枢機卿の肖像』(1459-1460年頃)
1470年代までのマンドヴァ時代の作品	『聖ゲオルギウス』(1460年頃) 『東方三博士の礼拝』(1460年頃) 『聖母の死』(1462-1464年頃) 『フランチェスコ・ゴンザーガの肖像』(1460年代) 『カルロ・デ・メディチの肖像』(1459-1466年) 『眠る幼子といる聖母』(1470年頃)
1480年代以降のマンドヴァ時代の作品	『聖セバスティアヌス (ルーヴル美術館)』(1480年) 『死せるキリスト』(1480年代初頭) 『聖母子と智天使』(1485年頃) 『洞窟の聖母』(1488-1490年) 『聖母子と聖ヨセフ、聖エリサベト、洗礼者聖ヨハネ』(1490年頃) 『ユーディットとホロフェルネス』(1495年頃) 『勝利の聖母』(1496年頃) 『パルナッソス』(1497年) 『贖い主としてのキリスト』(1488-1500年) 『聖アンナ、洗礼者聖ヨハネといる聖家族』(1495-1500年) 『この人を見よ』(1500年以前) 『サムソンとデリラ』(1500年頃) 『美徳の勝利』(1502年) 『聖セバスティアヌス (ヴェネツィア)』(1490-1505年頃) 『アルトマンの聖母』(1495-1505年) 『キュベレ崇拝のローマ到来』(1505-1506年)