神殿奉献_(マンテーニャ)とは? わかりやすく解説

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神殿奉献 (マンテーニャ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/25 09:54 UTC 版)

『神殿奉献』
イタリア語: Presentazione al Tempio
作者アンドレア・マンテーニャ
製作年1455年ごろ
種類カンヴァステンペラ
寸法68.9 cm × 86.3 cm (27.1 in × 34.0 in)
所蔵絵画館 (ベルリン)
ジョヴァンニ・ベッリーニ神殿奉献』(1460年ごろ)、クエリーニ・スタンパリア美術館 (ヴェネツィア)

神殿奉献』(しんでんほうけん、伊: Presentazione al Tempio)は、イタリアルネサンス期の巨匠、アンドレア・マンテーニャによる、1455年ごろのカンヴァス上のテンペラ画である。 ドイツベルリン絵画館に収蔵されている。

歴史

絵画の制作年は不明であるが、画家がパドヴァにいたころの青年時代のものである。1453年 (マンテーニャが、画家のヤコポ・ベッリーニの娘であり、ヤコポ同様に画家であった息子のジョヴァンニジェンティーレ・ベッリーニの妹ニコロシアと結婚した年) から、マンテーニャがマントヴァに向けて発った1460年の間に制作年が位置づけられる。

概要

場面は大理石の枠内に設定されている。幼子イエス・キリストが立っているクッションは大理石の上にあり、部分的に突き出ている。

前景にいる聖母マリアは幼子イエスを抱いており、髭のある司祭が近くにいる。中央の影に隠れた部分には、光輪のある聖ヨセフがいる。背景の両側には光輪のない二人の鑑賞者がおり、右端の、陰から浮かび上がる男性の顔はマンテーニャの自画像と見なされており、左端の女性は妻、ニコロシアの肖像であると考えられている。そうであるならば、本作はマンテーニャの結婚と関連していものと思われる[1]

マンテーニャとニコロシアの結婚により、マンテーニャの義理の兄弟となったジョヴァンニ・ベッリーニとマンテーニャは相互に影響を与え、それは両者の同主題を描いた作品にも表れている。マンテーニャの『ゲツセマネの祈り』とジョヴァンニ・ベッリーニの『ゲツセマネの祈り』はその一例であるが、本作の主題である『神殿奉献』もジョヴァンニ・ベッリーニが取り上げている[1]

参考文献

  • La Grande Storia dell'Arte - Il Quattrocento, Il Sole 24 Ore, 2005
  • Kleiner, Frank S. Gardner's Art Through the Ages, 13th Edition, 2008
  • Manca, Joseph. Andrea Mantegna and the Italian Renaissance, 2006

脚注

  1. ^ a b https://www.wga.hu/index1.html Web Gallery of Art 2021年7月24日閲覧



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