聖母子と聖ペテロ、聖セバスティアヌスとは? わかりやすく解説

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聖母子と聖ペテロ、聖セバスティアヌス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/29 15:54 UTC 版)

『聖母子と聖ペテロ、聖セバスティアヌス』
フランス語: La Vierge et l'Enfant entre saint Pierre et saint Sébastien
英語: Madonna and Child with Saint Peter and Saint Sebastian
作者ジョヴァンニ・ベッリーニ
製作年1487年
種類板上に油彩
寸法84 cm × 61 cm (33 in × 24 in)
所蔵ルーヴル美術館パリ

聖母子と聖ペテロ、聖セバスティアヌス』(せいぼしとせいペテロ、せいセバスティアヌス、: La Vierge et l'Enfant entre saint Pierre et saint Sébastien: Madonna and Child with Saint Peter and Saint Sebastian)は、イタリア・初期ルネサンスヴェネツィア派の巨匠ジョヴァンニ・ベッリーニが板上に油彩で描いた絵画である。画家の画業の最盛期の1487年に制作された[1]。作品は以前、マルコ・バサイティ英語版に帰属されたが、今日、ベッリーニへの帰属は一致して認められている[2]。1859年にパリルーヴル美術館に購入された[3]

画面の中央には聖母マリアがおり、手すりに立つ幼子イエス・キリストを支えている。ベッリーニは、鑑賞者を祝福する代わりに自身を指さすイエスの、赤ん坊らしい間違いを写実的に捉えている。聖母は物思いにふけっているのか、来るべき「受難」に思いを馳せているのか、息子イエスの間違いに気づかない様子である[1]

2人の聖人、すなわち、左側の聖ペテロ (アトリビュートである「天国への鍵」を持っている) と、右側の聖セバスティアヌスは手すりの後ろにおり、半身像で表されている。聖母、イエス、2人の聖人、そして天使たちによって形成される円形が、構図に統一感をもたらしている[1]

なお、手すりには、「IOANNES BELLINVS」と画家の名前が記されている[1][2][3]

脚注

  1. ^ a b c d 『ルーヴル美術館 収蔵絵画のすべて』、2011年、44頁。
  2. ^ a b Madonna with Child and Sts Peter and Sebastian”. Web Gallery of Artサイト (英語). 2023年9月2日閲覧。
  3. ^ a b La Vierge et l'Enfant entre saint Pierre et saint Sébastien”. ルーヴル美術館公式サイト (フランス語). 2023年9月2日閲覧。

参考文献

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