総督レオナルド・ロレダンの肖像とは? わかりやすく解説

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そうとくレオナルドロレダンのしょうぞう〔ソウトク‐のセウザウ〕【総督レオナルド=ロレダンの肖像】


総督レオナルド・ロレダンの肖像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/18 14:20 UTC 版)

『総督レオナルド・ロレダンの肖像』
イタリア語: Ritratto del doge Leonardo Loredan
英語: Portrait of Doge Leonardo Loredan
作者ジョヴァンニ・ベッリーニ
製作年1501年–1502年ごろ
主題レオナルド・ロレダン
寸法61.6 cm × 45.1 cm (24.3 in × 17.8 in)
所蔵ナショナル・ギャラリーロンドン

総督レオナルド・ロレダンの肖像』(そうとくレオナルド・ロレダンのしょうぞう、: Ritratto del doge Leonardo Loredan, : Portrait of Doge Leonardo Loredan)は、イタリアルネサンス期の巨匠ジョヴァンニ・ベッリーニによる1501年から1502年ごろの絵画である。1501年から1521年までヴェネツィアの総督 (ドージェ)であったレオナルド・ロレダンを描いたもので、儀式用衣服を身に着けている。小さな紙 (cartellino) に IOANNES BELLINVS と署名されている[1]ロンドンナショナル・ギャラリーに展示されている。

作品

この正式な肖像画は、おそらくレオナルド・ロレダンヴェネツィア総督に選出された直後に制作された[2]。総督は、華やかなボタンのある公式の国家服を身に着けている。リネン・キャップ上の独特の形をした角型帽は、ダブレットのフードから派生しているものである。 総督の他の伝統的な肖像画と同様に、構図は古代ローマ時代の彫刻が施された肖像画の胸像に似ており、またフランドル絵画の4分の3正面向きの肖像画に着想を得ている[2]

ジョン・ポープ・ヘネシーは、ベッリーニを「15世紀で最も偉大な公式の肖像画家」と表現し、「画家の個人的な肖像画を損なう理想化への傾向は、ここでは画家にとって有利なものとなり、揺るぎない信念を持って、公式の人物を成文化することを可能にした」と付け加えた[3]

来歴

絵画は、最初はヴェネツィアにあったはずで、ナポレオンが都市を征服したときにおそらく略奪されたものである。 1807年にウィリアム・トーマス・ベックフォード13ギニーで購入し、1844年にナショナル・ギャラリーに630ポンド( 2019年の63,471ポンド)で売却された。

脚注

  1. ^ Doge Leonardo Loredan”. The National Gallery. 2009年5月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月2日閲覧。
  2. ^ a b ナショナル・ギャラリーコンパニオン・ガイド、2004年発行、20-21頁 ISBN 1-85709-403-4
  3. ^ Pope Hennessey, John (1966). The Portrait in the Renaissance. London: Phaidon. p. 52. https://archive.org/details/portraitinrenai00pope/page/52/mode/2up?q=bellini 


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