マグダラのマリアと聖ウルスラのいる聖母子とは? わかりやすく解説

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マグダラのマリアと聖ウルスラのいる聖母子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 00:09 UTC 版)

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『マグダラのマリアと聖ウルスラのいる聖母子』
イタリア語: Madonna col Bambino tra le sante Maria Maddalena e Orsola
英語: Madonna and Child with Saint Mary Magdalene and Saint Ursula
作者ジョヴァンニ・ベッリーニ
製作年1490年ごろ
寸法77 cm × 104 cm (30 in × 41 in)
所蔵プラド美術館マドリード

マグダラのマリアと聖ウルスラのいる聖母子』(マグダラのマリアとせいウルスラのいるせいぼし、伊:Madonna col Bambino tra le sante Maria Maddalena e Orsola)は、イタリアルネサンスヴェネツィア派の巨匠、ジョヴァンニ・ベッリーニが1490年に制作した板上の油彩画である[1]。「聖会話」のジャンルに属し、本作は『聖会話』とも呼ばれる[1]。以前は17世紀イタリアの画家のカルロ・マラッタのコレクションに含まれていたが、現在は、マドリードのプラド美術館に収蔵されている[2]

ヴェネツィアのアカデミア美術館にある、ジョヴァンニ・ベッリーニの『聖カタリナとマグダラのマリアのいる聖母子』と本作は非常に類似している。両作とも、このジャンルの人気を示す数点の複製を含む絵画の一群をなしている。ウルビーノニューヨークモルガン・ライブラリーの作品を含め、ほとんどがベッリーニの工房で制作されたか、部分的にのみベッリーニ自身の手になる作品である。

プラドの作品は、聖マグダラのマリア聖ウルスラを表している。ヴェネツィアのアカデミア美術館の作品との違いは、右側の人物が異なることと、左側の聖人の衣服が変わっていることである。両作品が酷似していることから、本作はベッリーニ熟年期のものと考えられ[3]、おそらくベッリーニの真作であるが、工房作、またはヴェネツィアの作品に相違点を加えた複製であるという見方もある[4]

脚注

  1. ^ a b Sacred Conversation by BELLINI, Giovanni”. Web Gallery of Art, searchable fine arts image database. 2019年4月15日閲覧。
  2. ^ (イタリア語) Mariolina Olivari, Giovanni Bellini, in AA.VV., Pittori del Rinascimento, Scala, Firenze 2007. ISBN 888117099X
  3. ^ プラド美術館ガイドブック、2009年刊行、245項参照 ISBN 978-84-8480-189-4 2021年9月15日閲覧
  4. ^ https://www.wga.hu/frames-e.html?/html/b/bellini/giovanni/index.htmlウェブ・ギャラリー・オブ・アート 2021年9月15日閲覧

 




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