マルティネンゴのピエタとは? わかりやすく解説

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マルティネンゴのピエタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/17 19:41 UTC 版)

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『マルティネンゴのピエタ』
イタリア語: Pietà Martinengo
作者 ジョヴァンニ・ベッリーニ
製作年 1505年頃
種類 板上に油彩
寸法 65 cm × 90 cm (26 in × 35 in)
所蔵 アカデミア美術館 (ヴェネツィア)

マルティネンゴのピエタ』(伊: Pietà Martinengo)は、イタリアのルネサンスヴェネツィア派の巨匠、ジョヴァンニ・ベッリーニが1505年頃に制作した板上の油彩画である。聖母の左側の岩に画家の署名がある。以前はマルティネンゴ家とドナ・デッレ・ローズのコレクションにあったが、現在はヴェネツィアアカデミア美術館に所蔵されている。

ベッリーニの最後の作品の一つであり、画家がこの時期でもなおティツィアーノジョルジョーネの革新に順応し、ピエタのドイツ版である「ヴェスパービルト」の要素を取り入れていることを示している。アルブレヒト・デューラーはこの時期にヴェネツィアにいたが、本作のゆがんだ手と鋭い描線で描かれた布地はデユーラーの作品を想起させる。この作品は、『聖ザッカリア祭壇画』とほぼ同時期に描かれた最後のベッリーニのピエタであった。

芝生が人物たちを囲んでおり、聖母マリアの閉ざされた庭の象徴となっている。背後には象徴的としてのイチジクの木のある砂漠、ヴィチェンツァドゥオーモ、鐘楼、パラディアナ大聖堂)、ラヴェンナ(サン・タポリナーレ・イン・クラッセ聖堂の鐘楼)、チビダーレ(ナティゾーネに架かる橋であるディアボロ橋)の町に基づいた建物がある[1]

脚注

  1. ^ AA.VV. (2007), “Giovanni Bellini” (イタリア語), Pittori del Rinascimento, Florence: Scala, ISBN 888117099X 



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