聖カタリナとマグダラのマリアのいる聖母子とは? わかりやすく解説

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聖カタリナとマグダラのマリアのいる聖母子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 03:29 UTC 版)

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『聖カタリナとマグダラのマリアのいる聖母子』
イタリア語: :Madonna col Bambino tra le sante Caterina e Maria Maddalena
英語: Madonna and Child with Saint Catherine and Saint Mary Magdalene
作者ジョヴァンニ・ベッリーニ
製作年1490年
種類板上に油彩
寸法58 cm × 107 cm (23 in × 42 in)
所蔵アカデミア美術館 (ヴェネツィア)

聖カタリナとマグダラのマリアのいる聖母子』(せいカタリナとマグダラのマリアのいるせいぼし、伊:Madonna col Bambino tra le sante Caterina e Maria Maddalena)は、イタリアルネサンスヴェネツィア派の巨匠、ジョヴァンニ・ベッリーニによる板上の油彩画である。以前はヴェネツィアのレニエ・コレクションにあったが、現在はアカデミア美術館に所蔵されている。『バルバリーゴ祭壇画』の直後の1490年に制作され、人気のある聖会話のジャンルに属している[1]。本作は『聖会話』とも呼ばれる[2]

このジャンルの人気を示す数点の複製を含む絵画の一群があり、ウルビーノニューヨークモルガン・ライブラリーの作品を含め、ほとんどがベッリーニの工房で制作されたか、部分的にのみベッリーニ自身の手になる作品である。マドリードプラド美術館には、本作と非常に類似した『マグダラのマリアと聖ウルスラのいる聖母子』が所蔵されている[3]

聖母子の両側の聖人は、聖カタリナマグダラのマリアとされているが、おそらく2人は本作を依頼したヴェネツィアの上流階級の女性の肖像である。人物の顔と衣服を照らす柔らかな光の扱いは、レオナルド・ダ・ヴィンチスフマート技法を想起させる。さらに、ベッリーニは、アントネロ・ダ・メッシーナに由来する空間と色彩の概念を取り入れている[4]

脚注

  1. ^ (イタリア語) Mariolina Olivari, Giovanni Bellini, in AA.VV., Pittori del Rinascimento, Scala, Firenze 2007. ISBN 88-8117-099-X
  2. ^ Sacred Conversation (detail 2) c. 1490”. Artchive.com. 2019年4月27日閲覧。
  3. ^ プラド美術館ガイドブック、2009年刊行、245項参照 ISBN 978-84-8480-189-4 2021年9月16日閲覧
  4. ^ https://www.wga.hu/frames-e.html?/html/b/bellini/giovanni/index.htmlウェブ・ギャラリー・オブ・アートのサイト 2021年9月16日閲覧

 




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