イタリア製ホラー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 07:05 UTC 版)
イタリア文学・映画には「ジャッロ Giallo」(通常は複数形Gialli)というジャンルがある。これはホラーや犯罪ものなどを含み、エロティシズムも加味されているジャンルである。「ジャッロ」とはイタリア語で「黄色」を意味し、ペーパーバック小説の表紙が黄色であったことからきている。 1960年代から1970年代にかけて、マリオ・バーヴァ、リカルド・フレーダ、アンソニー・M・ドーソン、ダリオ・アルジェントといったイタリア人監督が「ジャッロ」に含まれるホラーというジャンルを発達させていき、これらの作品は海外にも影響を与えるようになっていった。代表的な作品には『血ぬられた墓標』、『幽霊屋敷の蛇淫』、『歓びの毒牙』、『サスペリア』、『サスペリアPART2』などがある。 グァルティエロ・ヤコペッティの『世界残酷物語』に代表される、1960年代に流行したショッキングなモンド映画にはじまり、1970年代後半から1980年代初期にかけて、イタリア映画は暴力的なホラー映画で代表されるようになっていった。そういった作品は主にビデオ発売が目的で、ルチオ・フルチ、ジョー・ダマト、ウンベルト・レンツィ、ルッジェロ・デオダートといった監督たちの作品が有名である。
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