衒い
読み方:てらい
衒いとは
衒いは「てらい」と読む。衒いとは、自分を実際以上によく見せようとしたり、知識や技量、趣味のよさなどをことさらに見せびらかそうとしたりする気配を指す言葉である。単なる自信とは違い、相手にどう見られるかを強く意識した、わざとらしさや気取りを含む点に特徴がある。衒いの意味
衒いの意味は、自己顕示、見栄、気負い、ひけらかしといった要素を含んだ、飾った態度や見せ方である。文章、話し方、服装、表現、作品などに対して使われることが多く、「いかにも狙っている感じ」「自分をよく見せようとしている感じ」があるときに用いられる。強い悪口とまではいかないが、やや批評的な響きを持つ語である。何の衒いもないとは
「何の衒いもない」とは、見せびらかしや気取りがまったくなく、自然で率直であることを意味する。たとえば、実力があるのに偉そうに見せない人や、洗練されているのに嫌味がない表現に対して使われることが多い。衒いがないという評価は、飾らなさ、素直さ、自然体への高い評価を含んでいる。奇を衒うとは
「奇を衒う」は「きをてらう」と読む。人の注意を引くために、わざと奇抜なことをしたり、変わった表現を選んだりすることを意味する。単に個性的であることとは違い、「目立とうとして不自然に変わったことをしている」というニュアンスを持ちやすい。衒いという語を含む表現の中でも、もっともよく知られた言い回しである。衒いと誇示的の違い
衒いと誇示的は近いが、同じではない。誇示的は、自分の優位性や豊かさ、能力を外に向けてはっきり示す態度を指し、よりストレートな見せつけの意味が強い。一方の衒いは、そこまで露骨でなくても、気取りや作為、見せ方の不自然さまで含んで指摘する言葉である。つまり、誇示的が行動の派手さを言いやすいのに対し、衒いは雰囲気や表現の嫌味まで含めて言う語である。衒いの使い方
衒いは、「衒いのある文章」「衒いがない話し方」「何の衒いもない態度」のように使うことが多い。人だけでなく、作品、デザイン、料理、演出などにも使えるのが特徴である。たとえば、技巧を見せつけるような文章には「衒いがある」と言いやすく、逆に上手なのに自然な表現には「衒いがない」と言いやすい。衒いの類語
衒いの類語には、「気取り」「見栄」「自己顕示」「ひけらかし」「もったいぶり」などがある。「自己顕示」は自分を強くアピールする意味が中心であり、「気取り」は態度の格好つけた感じを表しやすい。「ひけらかし」は知識や財力などを露骨に見せる場合に近い。衒いは、それらをもう少し文学的かつ批評的に言う語である。衒いの英語表現
衒いを英語で一語にぴったり置き換えるのは難しいが、文脈によっては「affectation」「pretension」「showiness」「ostentation」などが近い。「何の衒いもない」であれば「unaffected」「without pretension」などが自然である。つまり、英訳では何を見せびらかしているのか、どの程度わざとらしいのかによって表現を選ぶ必要がある。衒いの例文
「彼の文章は技巧的だが、嫌な衒いがない」「その店の料理は高級感があるのに何の衒いもない」「奇を衒った演出ばかりで中身が薄い」のように使う。褒め言葉として使う場合は「衒いがない」、批評として使う場合は「衒いがある」という形になりやすい言葉である。衒い
衒い
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