書評とは? わかりやすく解説

しょ‐ひょう〔‐ヒヤウ〕【書評】

読み方:しょひょう

書物について、その内容紹介批評した文章


書評

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/15 14:02 UTC 版)

書評 しょひょう: Book review)とは、書物の内容に関する批評を含む紹介文のこと[1]

概要

文芸批評解題要約とは異なり、書物のあらすじ著者の作品群における本書の位置づけや類書との比較などの評価や批評も含んで、本書を紹介する[2][3]新刊書を紹介するために行われることが多い[4]

小説などの文芸作品のほか、専門書学術書に対しても行われ、書評そのものも文芸評論論文の一種(書評論文)として評価・批評の対象となることがある[3][5]

書評の語源

豊﨑由美はブックレビューの直訳(書+評)、大澤聡(近畿大学准教授メディア史)は、直訳説以外に書物評論や新刊書批評の略語だったとの説も挙げている[6]

植田康夫上智大学名誉教授、週刊読書人編集長)は昭和4年(1929年)から「書評」の語が見られるとしている[6]

書評の歴史

大澤聡は、日本では1920年代半ばの円本ブーム出版の大衆化に伴って書評が求められてきたとしている[6]

書評の弱点

豊﨑由美は、書評欄の分量が800字~1,200字に限られること、批評がしにくいことを弱点として挙げている[6][7]

書評の種類

書評は書物選択において重要な役割を持つが、出版社による新刊広告・宣伝色が強い書評や、著者と評者の関係に起因する社交書評[8]と評されるものもあり、同一図書に対する複数の書評の収集など、書評そのものの評価を実施する図書館もある[3][9]

書評の掲載

主に新聞雑誌の書評欄や、特定のテーマ・読者層を対象として良書・必読書を紹介するブックガイド[3][10]に掲載されるほか、書評専門誌、更には書籍を紹介する番組(書評番組)も存在する。また、ブックトークなど、口頭によるものもある[3]

書評専門誌
書評番組
書評サイト

書評家

書評家、ブックレビュアーと呼ばれる、書評を職業にする人もいる。

主な書評家

その他

ブックトーク・ビブリオバトル

また、読者間で図書を紹介しあうことや読書意欲を高めることを目的としたイベントとしてブックトークビブリオバトルがあり、この中で書評が交わされることもある[11]

書評アンソロジー

丸谷才一編『ロンドンで本を読む』、弓立社編集部編『ブックレビュー - 誘う書評・闘う書評-』(01,02,03)など、新聞や雑誌に載った書評を集めた書評アンソロジーが存在する。

書評大国

英文学の本場でタイムズ文芸付録ロンドン・レビュー・オブ・ブックスを有するイギリスは、書評大国と呼ばれることがある[6]

書評の教育活用

一部の大学附属校を中心に、読書感想文の代わりに書評を導入している事例研究があると、大澤聡が報告している[6]

参考文献

  • 『ニッポンの書評』(豊﨑由美、光文社新書、2011年)

脚注

  1. ^ 国立国会図書館>リサーチ・ナビ>書評を探す
  2. ^ 書評家の豊﨑由美は『ニッポンの書評』(光文社新書、2011年)の中で、「批評と書評は全くの別物。<中略>。批評は作品を読んだあとに、書評は作品を読む前に読むもの」と述べている
  3. ^ a b c d e 図書館問題研究会図書館用語委員会 編『図書館用語辞典』角川書店、1982年、274頁。doi:10.11501/12274712 
  4. ^ 豊﨑由美は『ニッポンの書評』(光文社新書、2011年)の中で、「小説という大八車を後ろから押す役目」と述べている
  5. ^ 草間悟『勉強・研究・発表の技法』南江堂、1996年、115-120頁。ISBN 978-4524207565 
  6. ^ a b c d e f 豊﨑由美『ニッポンの書評』(光文社新書、2011年)p.187-189
  7. ^ なお、本人は依頼される量の倍や4,000字を書いて削って収めているとしている
  8. ^ ほかにポトラッチ的書評、ご祝儀書評、提灯書評とも
  9. ^ 河井弘志 編『蔵書構成と図書選択』日本図書館協会、1983年、225-229頁。doi:10.11501/12235048 
  10. ^ 紀田順一郎「本の小事典36 ブックガイド」『本』第72号、講談社、1982年、45頁、doi:10.11501/3468037 
  11. ^ 谷口忠大「ビブリオバトルとはなにか」『学校図書館』第775号、全国学校図書館協議会、2015年、14-16頁、doi:10.11501/13773974 

関連項目

外部リンク


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