アイ‐ビー‐ビー‐ワイ【IBBY】
読み方:あいびーびーわい
《International Board on Books for Young People》国際児童図書評議会。子供の権利条約に則り、子供のための本の出版や普及を奨励する。1953年チューリヒで設立。現在の本部はスイスのバーゼル。イビー。→ジェー‐ビー‐ビー‐ワイ(JBBY)
イビー【IBBY】
読み方:いびー
《International Board on Books for Young People》⇒アイ‐ビー‐ビー‐ワイ(IBBY)
国際児童図書評議会
(IBBY から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/31 02:07 UTC 版)
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創立者 | イエラ・レップマン |
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団体種類 | 国際非政府組織 |
略称 | IBBY |
設立 | 1953年 |
所在地 | ![]() 北緯47度33分25.4秒 東経7度34分37.6秒 / 北緯47.557056度 東経7.577111度座標: 北緯47度33分25.4秒 東経7度34分37.6秒 / 北緯47.557056度 東経7.577111度 |
主眼 |
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会員数 | 85国・地域 (2024年9月時点) |
ウェブサイト | www |
国際児童図書評議会 (こくさいじどうとしょひょうぎかい、英語: International Board on Books for Young People, IBBY) は、「子どもの本を通しての国際理解」を目標に、イエラ・レップマン(Jella Lepman, 1891-1970)によってスイスのチューリッヒで1953年に設立された国際団体である[1][2]。1974年以降[3]本部はスイスのバーゼルにあり、2024年9月時点で85の国と地域が加盟している[4]。
1990年に国連で批准された「子どもの権利条約」に則り、すべての国の子どもが教育を受ける権利、情報に直に接することのできる権利を求め、子どもの本の出版と普及に努力することを呼びかけている[4][5]。
1974年に日本支部として日本国際児童図書評議会が設立されている[6]。
主な活動
おもな活動として、
- IBBY世界大会の開催
- 国際アンデルセン賞
- IBBYオナーリスト
- IBBY朝日国際児童図書普及賞
- IBBY-iRead読書プロモーター賞
- 国際子どもの本の日
- 機関誌「Bookbird」の発行
- バリアフリー児童図書コレクション
- サイレント・ブックス(文字のない絵本)
- IBBY山田基金
- チルドレン・イン・クライシス
などがある[4]。
また、ユネスコ、ユニセフなどとも協力し、ミュンヘン国際児童図書館、ブラチスラヴァ世界絵本原画展にも協力している[1]。
IBBY世界大会
1953年の創設から一年置きに世界大会を開催、基調講演や分科会、各賞の授与式、総会などが行われる[7][8]。
- 第1回 (1951年/1952年) :
ミュンヘン
- 第2回 (1953年) :
チューリヒ
- 第3回 (1955年) :
ウィーン
- 第4回 (1956年) :
ストックホルム
- 第5回 (1958年) :
フィレンツェ
- 第6回 (1960年) :
ルクセンブルク
- 第7回 (1962年) :
ハンブルク
- 第8回 (1963年) :
ウィーン
- 第9回 (1964年) :
マドリッド
- 第10回 (1966年) :
リュブリャナ
- 第11回 (1968年) :
アムリスヴィル
- 第12回 (1970年) :
ボローニャ
- 第13回 (1972年) :
ニース
- 第14回 (1974年) :
リオ・デ・ジャネイロ
- 第15回 (1976年) :
アテネ
- 第16回 (1978年) :
ビュルツブルグ
- 第17回 (1980年) :
プラハ
- 第18回 (1982年) :
ケンブリッジ
- 第19回 (1984年) :
ニコシア
- 第20回 (1986年) :
東京
- 第21回 (1988年) :
オスロ
- 第22回 (1990年) :
ウィリアムズバーグ
- 第23回 (1992年) :
ベルリン
- 第24回 (1994年) :
セビリア
- 第25回 (1996年) :
フローニンゲン
- 第26回 (1998年) :
ニューデリー [注釈 1]
- 第27回 (2000年) :
カルタヘナ・ディ・インディアス
- 第28回 (2002年) :
バーゼル [注釈 2]
- 第29回 (2004年) :
ケープタウン
- 第30回 (2006年) :
マカオ
- 第31回 (2008年) :
コペンハーゲン
- 第32回 (2010年) :
サンティアゴ・デ・コンポステーラ
- 第33回 (2012年) :
ロンドン
- 第34回 (2014年) :
メキシコシティ
- 第35回 (2016年) :
オークランド
- 第36回 (2018年) :
イスタンブール
- 第37回 (2021年) :
モスクワ
- 第38回 (2022年) :
プトラジャヤ
- 第39回 (2024年) :
トリエステ[11][12]
- 第40回 (2026年) :
オタワ(予定)[11][13]
- 第41回 (2028年) :
バルセロナ(予定)[11]
脚注
注釈
出典
- ^ a b 「国際児童図書評議会」『図書館情報学用語辞典 第5版』 。コトバンクより2022年10月22日閲覧。
- ^ 「イエラ レップマン」『日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)』 。コトバンクより2022年10月22日閲覧。
- ^ “How It All Began...” (英語). 国際児童図書評議会. 2025年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年7月30日閲覧。 “1974 that a permanent office, the IBBY Secretariat, was established in Basel”
- ^ a b c “IBBYとは”. 日本国際児童図書評議会. 2022年10月22日閲覧。
- ^ 「IBBY」『日本大百科全書(ニッポニカ)』 。コトバンクより2022年10月22日閲覧。
- ^ 「日本国際児童図書評議会」『図書館情報学用語辞典 第5版』 。コトバンクより2022年10月22日閲覧。
- ^ “IBBY世界大会”. 日本国際児童図書評議会. 2022年10月22日閲覧。
- ^ “IBBY Congresses” (英語). 国際児童図書評議会. 2025年1月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年7月30日閲覧。
- ^ “第26回IBBYニューデリー大会基調講演”. 宮内庁. 2022年10月23日閲覧。
- ^ “国際児童図書評議会(IBBY)創立50周年記念大会おことば”. 宮内庁. 2022年10月23日閲覧。
- ^ a b c “Congresses” (英語). 国際児童図書評議会. 2025年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年7月30日閲覧。
- ^ “第39回IBBY世界大会は、イタリア・トリエステで開催します。”. 日本国際児童図書評議会 (2023年8月1日). 2025年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年7月30日閲覧。
- ^ “第40回IBBY世界大会は、カナダ・オタワで開催”. 日本国際児童図書評議会 (2025年6月13日). 2025年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年7月30日閲覧。
関連文献
- 美智子『橋をかける : 子供時代の読書の思い出』すえもりブックス、1998年。ISBN 4915777227。
- イェラ・レップマン『子どもの本は世界の架け橋』こぐま社、2002年。 ISBN 978-4772190374。
- 美智子『バーゼルより : 子どもと本を結ぶ人たちへ』すえもりブックス、2003年。 ISBN 4-915777-34-0。
- 早川敦子; 板東悠美子 著、日本国際児童図書評議会40周年記念出版委員会 編『子どもの本がつなぐ希望の世界 : イェラ・レップマンの平和への願い』彩流社、2002年。 ISBN 978-4779122200。
- 美智子『橋をかける : 子供時代の読書の思い出』文藝春秋〈文春文庫〉、2009年。 ISBN 978-4167753818。
関連項目
外部リンク
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