エクザルフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/12 05:08 UTC 版)
エクザルフ(ロシア語: Экзарх, 英語: exarch)[1]とは、正教会の主教の役職・称号。総主教の使節としての役割を果たす他、独自の教区(エクザルフ教区, 英語: exarchate)を持つ場合もある。総主教代理と表記されることもある[2][3]。
- ^ 「エグザルホス」…現代のコンスタンディヌーポリ総主教庁やギリシャ正教会といった、現代ギリシャ語を用いる正教会でも用いられる語彙であるため、現代ギリシャ語転写に則った。後述の通り、古典ギリシャ語再建音では「エクサルコス」となる。
- ^ 第28条でコンスタンディヌーポリの主教座に特別な権威が認められたが、この条文では同様に特別な権威を認められたローマ教皇も含め、「総主教(パトリアルフ)」の呼称はいずれの主教に対しても用いられていない。参考文献:『聖規則書』正教会編集局、明治31年
- ^ 「エクザルフ」表記は、日本正教会における『聖規則書』に拠った。Εἰ δὲ πρὸς τὸν τῆς αὐτῆς ἐπαρχίας μητροπολίτην, ἐπίσκοπος ἤ κληρικὸς ἀμφισβητοίη, καταλαμβανέτω τὸν ἔξαρχον τῆς διοικήσεως, ... — Κανόνες της Δ΄ Οικουμενικής Συνόδου - Περίληψη (Κανὼν θ’)、Δ΄ Οικουμενική Σύνοδος (κανόνες) - OrthodoxWiki
- ^ ギリシア・ブルガリア教会問題と 「オスマン国民」理念(PDF) - 藤波伸嘉(津田塾大学 学芸学部 国際関係学科 准教授)
- ^ バチコヴォ修道院(※閲覧時、音声が鳴るので注意) - ブルガリア・オフィシャル観光サイト
- ^ 訳語出典:プログレッシブ英和中辞典(Yahoo!)。本記事ではポール・ルメルル著『ビザンツ帝国史』(白水社文庫クセジュ、ISBN 4560058709)に則り、「総督」の訳語を採った。
- ^ 参考文献:『聖規則書』正教会編集局、明治31年
- ^ Fortescue, Orthodox Eastern Church, 21-25
- ^ Fortescue, Orthodox Eastern Church, 305 sq. 317 sq., 328 sq.
- ^ Fortescue, Orthodox Eastern Church, 304-305
- 1 エクザルフとは
- 2 エクザルフの概要
- 3 近代の歴史
- 4 非カルケドン派
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