スルタン【(アラビア)sulṭān】
読み方:するたん
スルタン【スルタン】(草花類)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第5038号 |
登録年月日 | 1996年 3月 19日 | |
農林水産植物の種類 | ガーベラ | |
登録品種の名称及びその読み | スルタン よみ:スルタン | |
品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | 1996年 4月 19日 | |
品種登録者の名称 | ピート シュレアース デ クヴァーケル社 | |
品種登録者の住所 | オランダ王国 1424 PD デ クヴァーケル ホーフトヴアッハ 81 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | ペトルスユードクス ウイムヘルムスシュレアース | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,育成者所有の系統どうしを交配し育成されたもので,花色が浅黄,花盤の色が緑で花形が半八重のやや小輪花である。 葉長は中,葉幅は狭,葉の切込みの程度は深,葉先の角度はやや鋭角,形は突,葉縁の形は鋭鋸歯,鋸歯の先端の伸展の程度は無又は微,葉色は濃緑,葉面の毛じの密度は粗,葉柄長は中,アントシアニンの着色の有無及び程度は中である。花形は半八重,花容はⅡ型,花径は70~89mm,舌状花弁の表面の色は浅黄(JHS カラーチャート2511),色の分布は均一,覆輪の有無及び縞の有無は無,裏面の色は浅黄緑(同3103),クロウ・スポットの有無は無,花盤の色は緑,舌状花弁の形はⅡ型,断面の形は凸,表面のひだの程度は中,先端の角度は鈍,弁先の形は丸,切込み数は1,切込みの深さは浅,舌状花弁の長さは30~39mm,幅は 5~ 9mm,舌状花数は70以上,総苞の高さは中,直径は小,内部総苞葉の形は反転,アントシアニンの着色の有無は無,雌雄花の花被の色は濃色,花柱上部の色,柱頭の色は黄及び冠毛の色は黄である。花柄の長さはやや長,断面の形は円,帯化の傾向は無,太さ及び強さは中,毛じの密度は粗,基部のアントシアニンの着色の有無と程度は弱,頂部のアントシアニンの着色の有無及び頂部の総苞片の有無は無である。 「ダイカロ」と比較して,花形が半八重であること,舌状花の色が浅黄であること,先弁の切れ込み数が1であること等で,「フレシモー」と比較して,花形が半八重であること,舌状花の色が浅黄であること,舌状花弁の断面の形が凸であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,デ クヴァーケル社の農場(オランダ王国)において,1988年に育成者所有の系統どうしを交配し,同年に選抜し,その後増殖を繰り返しながら特性の調査・確認を行い,1992年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
スルターン
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スルターン(アラビア語: سلطان sulṭān, アラビア語発音: [sʊlˈtˤɑːn, solˈtˤɑːn], スルターン)は、イスラム世界における君主号(君主の称号)のひとつ。アラビア語で「力、権力、権威」「権力者、権威者」「王、絶対的君主」などを意味[1]する。
マレー語・トルコ語などの発音に準じてスルタンと書かれることも多く、「国王」、「皇帝」などとも訳される。古くは英語における発音の音訳によってサルタンとも書かれたが、近年では稀である。
概要
スルターンの語は、クルアーンの中では「神に由来する権威」を意味する語として使われ、アッバース朝のカリフにおいて初めて君主の称号として採用された。11世紀にアッバース朝カリフの庇護者として勢力を伸ばしたセルジューク朝のトゥグリル・ベグはカリフからスルターンの称号を授与され、ちょうど西ヨーロッパにおける教皇に対する皇帝のように用いられる。セルジューク朝の衰退後はルーム・セルジューク朝やホラズム・シャー朝などのセルジューク朝から自立したイスラム王朝で君主の称号として採用され、スンナ派イスラム世界において一般的な称号として定着する。これ以降、アイユーブ朝、マムルーク朝などの諸王朝は、アッバース朝カリフの承認のもとでスルターンの君主号を称し、自らの権威付けに利用したが、しばしば比較される神聖ローマ帝国の皇帝がローマ教皇に戴冠されたように必ずカリフの任命を要したわけではない。
オスマン朝でスルターンの称号を最初に名乗ったのは2代オルハンで、シャー、ハンの称号と組み合わせて「スルタン・スレイマン・シャー・ハン」などと自称した。のちにオスマン朝が大帝国に発展するとパーディシャーの称号が一般的に用いられるようになるが、君主名の前にスルタンの語を添えて用いたり、「スルタンたちのスルタン」と称したりするようにもなり、また君主の后妃や娘の称号としてもスルタンの語が用いられた。19世紀に「スルタン=カリフ制」の主張が生まれると、オスマン帝国の君主は世俗権力であるスルタン権と宗教権威であるカリフ権を兼ね備えていると考えられるようになる。
現在はオマーン、ブルネイ、およびマレーシア各州の君主がスルターンの称号を使用している。
また、インドネシアは建国以来共和制国家だが、領域内には637の「王国」と「スルターン領」が存在している[2]。共和国成立時、ジョグジャカルタのジョグジャカルタ・スルターン国と、傍流のパク・アラム家のアディパティ侯国はいち早く共和国に合流し、ジョグジャカルタのスルターンがジョグジャカルタ特別州の終身知事に就き、副知事にパク・アラム家の当主が就任する慣習が続いていた。スハルト体制の崩壊後にはその扱いを巡って議論があったが、2012年の「ジョグジャカルタ特別区の特別性に関する共和国法2012年第13号」により、特別州の性格は再確認され、在位中のスルターンが州知事となり、パク・アラム家の当主が副知事となることが法的に定められた[3]。
訳名
古漢籍における表記は「速魯檀」、「鎖魯檀」、「素里檀」、「唆里檀」、「算端」、「層檀」。近代の中国語における音訳は「素檀」、「蘇丹」。
スルタン制
マックス・ウェーバーは、伝統的支配の一形態である家産制について説明する際に、家産制を支配者の支配を正当化する伝統的権威と支配者自らが支配する家産官僚や軍隊の力を利用した恣意的行動とのせめぎ合いの上にあるとしたが、その中で支配者が伝統的権威の拘束から脱して唯一人が恣意的行動のままに国家を統治する体制が確立している様をイスラム世界のスルタンに擬えてスルタン制(sultanismus)と命名した。後にホアン・リンスはウェーバーの理論を発展させてスルタニズム論を唱えた。
スルターン国
スルターンを号する君主を戴く国家を指して、スルターン国(アラビア語: سلطنة)という呼称を用いることがある。王が君主の国家を「王国」、公が君主の国家を「公国」と呼ぶのと同じ理屈である。学術的な分野で支配体制を明示するとき以外、用いられることは稀であり、一般的にスルターン国は王国の範疇に含まれる。
現存するスルターン国
現在のスルターン
国連加盟国の国家元首であるスルターンの一覧を示す。マレーシアの国王は、マレーシア内9州の君主の互選で選ばれ、「国王(アゴン)」として在位する際にも元々の位がスルターンであった場合はスルターン位を兼ねているが、マレーシアの国家元首としての地位はスルターンではない。
- 在位年順
名 | 国 | 年齢 | 即位年 |
---|---|---|---|
ハサナル・ボルキア | ブルネイ | 78歳 | 1967年10月4日 |
ハイサム・ビン・ターリク・アール=サイード | オマーン | 69歳 | 2020年1月11日 |
国家内の地域に置いて実権を持つスルターン
国 | 構成領邦名 | スルターン |
---|---|---|
マレーシア | ジョホール州 | ジョホールのスルターン |
マレーシア | ケダ州 | ケダのスルターン |
マレーシア | クランタン州 | クランタンのスルターン |
マレーシア | パハン州 | パハンのスルターン |
マレーシア | ペラ州 | ペラのスルターン |
マレーシア | セランゴール州 | セランゴールのスルターン |
マレーシア | トレンガヌ州 | トレンガヌのスルターン |
インドネシア | ジョグジャカルタ特別州 | ハメンクブウォノ10世[4] |
脚注
注釈
出典
- ^ Project, Living Arabic. “The Living Arabic Project - Classical Arabic and dialects” (英語). livingarabic.com. 2023年8月11日閲覧。
- ^ “インドネシアでの主な出来事”. 在インドネシア日本国大使館 在ジャカルタ日本国総領事館. 2024年8月21日閲覧。
- ^ 間瀬朋子「インドネシア・ジョグジャカルタ特別区の特別性に関する共和国法 ──特別性と民主主義の不整合──」『白山人類学』第27巻、白山人類学研究会、2024年、doi:10.34428/0002000484、ISSN 13415980。
- ^ ジョグジャカルタ特別州の知事はスルターンが世襲することが定められている。またハメンクブウォノ10世が影響力を持つ地域はジョグジャカルタ・スルターン国と呼ばれている。
関連項目
外部リンク
スルタン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/05 14:44 UTC 版)
氏族長。
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