品種登録
品種登録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/17 01:18 UTC 版)
アイダホ州モスコーを本拠地とする ApHC はアパルーサを広めて保護する国際的な団体である。南アメリカ各地やヨーロッパにも支部が置かれ、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、メキシコとイスラエルへと展開している。 このホース・クラブの会員数は2010年時点で3万3000人・組織、正会員に配る『アパルーサ・ジャーナル』Appaloosa Journal は3万2000部を数える (2008年)。一方、アメリカ・アパルーサ協会の設立は1983年で、設立メンバーは ApHC が毛色の規定を変えて単色の馬を承認したことに反発する人々だった。本部はミズーリ州、会員数は2000人を超えた (2008年)。ほかにも「アパルーサ専門」と名乗る登録団体は、豹文の出る遺伝子がありながら ApHC の審査に不合格だった馬の登録を受け付けている。ところがこれらの団体には北アメリカのアパルーサではないものを血統の起源として、繁殖の歴史をほかの国とするものも取り入れる傾向が見える。いずれにしても ApHC がアパルーサ登録に関わる最大の組織であり、主催する品評会も世界一の規模。 アパルーサという品種は「ApHC が公認する血統の条件に適合、それを補う〈望ましい毛色〉などの特徴をそなえる」ものとされている。これは言いかえるなら、アパルーサの血統は限定され、どんな身体的な特徴と「毛色の範囲」がそなわっていればよいか定めるとする考え方。ところがアパルーサは厳密には「毛色の品種」ではない。ApHC 承認のアパルーサは両親もしくは片方が登録馬であり、規定にある アラビア種、クオーターホース、サラブレッドの血統とされている。どんな場合も両親のどちらかが正規の条件に適合するアパルーサでなければならないのだ。アパルーサの毛色でありながら血統が不明なせん馬と去勢した牝馬は特別の例外とされ、これら血統以外の馬はオーナーから「履行困難登録」を申しこむことができるのだ。荷役馬、ポニー、ピント、ペインテッドは ApHCの承認を受けられず、また成体の馬高の規定は蹄鉄を履かない状態で142センチ (14ハンドもしくは56インチ)。斑文がアパルーサと認める規定よりもかなり広く、全身が白色のもの (ピントの品種確定なら合格) は登録した両親が DNA 検査でアパルーサと判明し、なおかつ ApHC の登録馬である場合を除くと審査不合格である。 「正規」の登録を判断する特徴は蹄の縦じま、眼を普通の状態にしたときに周りの強膜が白いこと、眼と鼻口と生殖器のあたりの皮膚の斑 (斑点) 。皮膚にまだらのある品種はまれで、アパルーサにこの特徴を求めることは「(略) アパルーサの品種を決める基本的で重大な特徴」とされる。毛色に斑文があり、または皮膚が斑でさらに特徴のうち最低ひとつに適合するアパルーサの仔は「正規」として登録され品評会と繁殖において特権を与えられる。血統が証明できても規定の毛色や特徴が見られない仔は「条件付」として ApHC から承認を受ける。オーナーが DNA 検査で証明し、かつ特別な出展料を払う場合を例外として、毛色が単色で「条件付」のアパルーサは ApHC 主催のパフォーマンス許可イベント (Performance Permit Program=PPP) に出せない。毛色が単色の場合、繁殖には不適格。
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