品種開発の経緯
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「いちご次世代品種緊急開発プロジェクト」を立ち上げ、2010年より開発を行った。 2013年より生産力検定と現地試験を行い、2014年の市場評価を経て、2016年に品種登録を出願。2017年に佐賀i9号の品種登録、ならびにいちごさんの商標登録を行っている。
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品種開発の経緯
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栃木県では1950年代後半からイチゴの栽培が本格的に始まり、1972年から1988年まで生産金額日本一を維持していた。しかし、とよのかなどを栽培する福岡県に1989年に抜かれたことを受け、それまで東日本の主力品種であった女峰に代わる県独自の新品種開発が決まり、同年秋に予算化されて栃木県農業試験場・栃木分場で交配試験が始まった。 女峰は促成栽培にも対応して栽培しやすく色などの外見も優れる一方、栽培の後半に糖度が低下して酸味が強まり果実も小玉になるという、品種特性に由来する問題点があった。これを補うため、女峰の栽培後期の2月下旬から収穫可能で食味の優れた新品種が育成され、1990年に栃木11号の系統名を与えられた。これは1993年に栃の峰として品種登録されたが、特性発揮のためには半促成栽培が要求され手間がかかる点などが敬遠され、大きくは普及しなかった。 女峰の後継品種の開発にあたっては、久留米49号と栃の峰、女峰などを親として1990年に19通りの組合せで4,314個体の交配が行われ、そのうち519株の実生が栃木11号(父)×久留米49号(母)の組合せから得られた。同年9月にこれらを定植して10月から促成栽培を行い、翌1992年3月に56株を選別して系統としている。試作の結果、女峰と同等の生育に加えて、甘みや触感が優れ果実も大粒である点が高く評価され、現地試験を経て特性が再確認された1993年3月に栃木15号の系統名が与えられた。 鹿沼市、真岡市、栃木市での現地試験を経て、促成栽培に適応して他州である一方、栽培方法によっては生理障害や中休みなどの問題が生じることも明らかになったが、育苗や施肥などの最適化によってカバーできると判断され、1994年6月21日に種苗登録が出願された。1996年8月20日に「とちおとめ」と命名され、同年11月21日に「とちおとめ」として品種登録された。1995年から農家での生産が始まると、栃木県や園芸特産協会などの支援もあり、3年目の1997年には栃木県内のイチゴ栽培面積の50%以上をとちおとめが占めるようになり、1999年には同94%に達している。
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