か‐じつ〔クワ‐〕【果実】
果実
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/24 20:22 UTC 版)
果実(かじつ、英: fruit)とは、雌しべの子房およびそれに付随する構造が成熟したものであり、内部には種子が含まれる。果実は基本的に内部の種子を保護し、またしばしば効率的な種子散布のための構造・機構をもつ。果実において、子房壁に由来する部分は果皮とよばれる。成熟した状態で果皮が液質・多肉質なものは液果(図1a)、果皮が乾燥しているものは乾果とよばれ、また乾果のうち成熟しても裂開しないものは閉果(図1b, c)、成熟すると裂開するものは裂開果(図1d)とよばれる。果実はふつう1つの花の1個の雌しべに由来し、このような果実は単果とよばれる。一方、キイチゴのように1つの花の複数の雌しべに由来するものは集合果、パイナップルのように複数の花に由来するものは複合果(多花果)とよばれる。また、花托(雌しべなどがついている茎の部分)や花被など子房以外に由来する構造が多くを占めている果実は、偽果とよばれる。
注釈
- ^ a b 広義の液果は果皮が多肉質・多汁質である果実を全て含み多肉果と同義である(核果などを含む)が、狭義の液果は中果皮・内果皮が液質な漿果と同義である[28][50]。
- ^ 複数形は caryopses または caryopsides[42]。
- ^ 複数形は cocci[49]。
- ^ 複数形は baccae[52]。
- ^ 複数形は hesperidia[54]。
- ^ 1 - 果柄、2 - 種子、3 - 内果皮、4 - 中・外果皮、5 - 雄しべや萼の跡、6, 7 - 花托が発達した部分
- ^ 複数形は cynarrhodia[12]。
- ^ 複数形は epimatia[12]。
- ^ 複数形は arillocarpia[12]。
- ^ 複数形は seminicarpia[12]。
- ^ 狭義にはイネ科のもの(禾穀類)に限るが、広義にはマメ科のもの(菽穀類)やソバ(タデ科)、キノア(ヒユ科)を含む[104]。
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果実(かじつ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 16:19 UTC 版)
世界各地に散らばるという巨大な果実。外見は眼球の付いた菠蘿のようなもの。
※この「果実(かじつ)」の解説は、「絶園のテンペスト」の解説の一部です。
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果実(種子・胚芽)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 11:05 UTC 版)
トウモロコシの実は、人間の食用としての他、畜産業での飼料として大量に消費されている。そのほか、デンプン(コーンスターチ)や、サラダオイルなどに用いられるコーン油の供給源としても利用されている。2007年度には、家畜の飼料用が世界総消費の64%、コーンスターチ製造やコーン油などに用いられる工業用が32%を占めた。また、鯉や黒鯛等を釣る釣り餌としての需要もある。 トウモロコシからは効率よく純度の高いデンプンが得られるため、工業作物としても重要な位置を占める。胚乳から得られるデンプンは製紙や糊などに使用される他、発酵によって糖やエタノールなど、様々な化学物質へ転化されている。こうして作られるコーンシロップは甘味料として重要である。近年では環境問題や持続的社会への関心から、生分解性プラスチックであるポリ乳酸や、バイオマスエタノールとしてブラジルでは自動車燃料などへの用途も広がりつつある。 また、アメリカ合衆国では、飼料用のトウモロコシの実を燃料にする暖房用ペレットストーブが、コーンストーブ(英語版)と呼ばれて製造販売されている。 特にアメリカでは、バイオマスエタノールの原料として注目されて価格が急騰し、2008年にはアメリカ国内需要の3割を占めるようになり、大豆からの転作も進んでいるが、大豆や小麦に比べて成長に水を消費するため、一部の地域で水資源の不足が問題になりつつある。また、エタノール相場とトウモロコシ相場のミスマッチや輸送供給のためのインフラの不整備によって起こる採算の悪化や、エタノールに対応する機種が少ないことなどからバイオマスエタノール用の需要が伸び悩み、供給過剰によって生産されたエタノールの価格がガソリン価格の暴騰にもかかわらず横ばいを続けているなどの問題もある。 果実は、胃腸の調子を整える薬効がある玉蜀黍(ぎょくしょくしょ)と称される生薬にもなり、茹でて食される。胚芽から搾った脂肪油は、薬の溶剤や軟膏の基剤としての利用もある。 そのほか、文化的な用途としては、「インディアンコーン」とも呼ばれるフリントコーン種が北米の感謝祭の間(または収穫期の間)、ドアやテーブルに飾るなどする習慣がある。
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果実(種子)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 03:00 UTC 版)
種子(植物学上では果実)を乾燥させたものは主にスパイスとして利用され、そのままか、砕いて使われる。ヨーロッパやインドでは香辛料としての利用も盛んである。乾燥したコエンドロの種子(果実)はコリアンダーシードやコリアンダーホールなどともよばれ、すりつぶした粉末はコリアンダーパウダーともよばれている。葉とは全く風味が異なり、柑橘類、オレンジ、アニスのような、あるいはレモンとセージを合わせたような香りと表現される。種子は容易に砕くことができ、家庭でも挽いて粉末にできるが、インドでは少し焙煎して香りを引き立ててから粉に挽いている。 肉・卵・豆料理などに広く利用され、カレーはもとより、チャツネ、ラタトゥユ、サルサソース、ピクルス、ソーセージに用いられ、アップルパイ、シフォンケーキなどお菓子の風味づけにも使われる。ベルギーでは小麦ビールの醸造に、中東では挽肉や卵料理、豆の煮込み、ファラフェルに、また欧米ではピクルスやマリネ用のスパイスとして使われる。牛乳や紅茶と共に入れて煮るという利用法もある。ウォッカやジンに漬け込み、果実酒とすることもできる。 モロッコ産のものが多く流通しており、インド産のものは香りに甘味がある。果実の匂いの主な成分は葉の臭い成分とは異なり、モノテルペン類のd-リナロールである。品質の評価は、粒の大きさあるいは、香り成分のリナロール臭の強弱によって決まり、一般に小粒のものが香味が強い。使うときは、同じ甘い芳香を持つスパイスとの併用が効果的ともいわれ、相性のよい他のスパイスとして、アニス、カルダモン、クローブ、シナモン、ナツメグ、セージなどが挙げられている。 種子を大量に摂取すると、強い眠気に襲われるときがある。そのため、コリアンダーは dizzycorn (「めまいの実」の意)ともよばれる。
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果実
出典:『Wiktionary』 (2021/06/20 07:36 UTC 版)
名詞
発音(?)
- か↘じつ
語源
関連語
翻訳
- アフリカーンス語: vrug, vrugte
- アラゴン語: fruita
- アラビア語: فَاكْهَة (fákha) 女性, فَوَاكِهُ (fawākih) 複数
- アイマラ語: achu
- ベンガル語: ফল (bn) (phala), প্রসব (bn) (prasaba)
- ブルガリア語: плод (plod) 男性, овошка (ovoška) 女性
- ブルトン語: frouezh (集合名詞) frouezhenn 女性/単数
- ボスニア語: voće (bs) 中性 複数, plod (bs) 男性 単数
- カタルーニャ語: fruit 男性
- チェコ語: ovoce (cs) 中性, plod (cs) 男性
- ウェールズ語: ffrwyth
- デンマーク語: frugt (da) 通性
- ドイツ語: Frucht (de) 女性, Obst (de) 中性
- ギリシア語: καρπός (karpós) 男性, οπώρα (opóra) 女性, οπωρικό (oporikó) 中性, φρούτο (frúto) 中性, γέννημα (yénima) 中性
- 英語: fruit
- エスペラント: frukto (eo)
- スペイン語: fruta (es) 女性, fruto (es) 男性
- エストニア語: puuvili
- ペルシア語: میوه (mive)
- フィンランド語: hedelmä (fi)
- フランス語: fruit (fr) 男性
- アイルランド語: toradh
- ガリシア語: froita 女性
- スコットランド・ゲール語: meas 男性, toradh 男性
- マン島語: mess
- ヘブライ語: פרי (perí) 男性, פירות (peyrót) 男性 (collective)
- ヒンディー語: फल (hi) (phala) 男性
- クロアチア語: voće (hr) 中性 複数
- ハイチ語: fwi
- ハンガリー語: gyümölcs (hu)
- インターリングア: fructo
- インドネシア語: buah (id)
- イロカノ語: bunga
- イド語: frukto
- アイスランド語: ávöxtur (is) 男性, aldin (is) 中性
- イタリア語: frutta (it) 女性, frutto (it) 男性
- ジャワ語: woh
- グルジア語: ხილი (xili) 複数, ნაყოფი (naq‘op‘i)
- キクユ語: itunda (ki)
- 朝鮮語: 과일 (gwail)
- クルド語: fêkî (ku) 男性, mêwe (ku) 女性, میوه
- ラテン語: fructus 男性, frux 女性, fruges 複数
- リトアニア語: vaĩsius (lt) 男性
- マラヤーラム語: പഴം (ml) (paḻaṃ), ഫലം (ml) (phalaṃ)
- マラーティー語: फळ (phala)
- マレー語: buah
- ビルマ語: အသီး (my) (ʼa sī")
- 閩南語: 水果 (chúi-kó); 果子 (kóe-chí / ké-chí)
- オランダ語: fruit (nl) 中性, vrucht (nl) 女性
- ノルウェー語(ニーノシュク): frukt
- ノルウェー語: frukt (no) 通性
- ナロム語: frit
- オジブウェー語: miiniwin, miiniwinan 複数
- ポーランド語: owoc (pl) 男性
- ポルトガル語: fruta (集合名詞) 女性, fruto 男性
- ケチュア語: ruru
- ルーマニア語: fruct 男性/女性, rod 男性/女性
- ロシア語: плод (ru) (plod) 男性, фрукт (ru) (frukt) 男性, фрукты (frúkty) 複数
- サンスクリット: फल (sa) (phala-) 中性, प्रसव (sa) (prasava-) 男性
- 北サーミ語: šattus
- スロヴァキア語: ovocie 中性
- スロヴェニア語: sadež (sl) 男性, plod (sl) 男性
- アルバニア語: frut (sq) 男性
- セルビア語: воће 中性/複数, плод 男性/単数
- スワヒリ語: tunda (sw), matunda (sw) 複数
- スウェーデン語: frukt (sv) 通性
- タミル語: பழம் (ta) (paḻam), பலம் (ta) (palam)
- テルグ語: పండు (te) (paṇḍu), ఫలము (te) (phalamu)
- タイ語: ลูก (lôok), ผล (pŏn), ผลไม้ (pŏnlámáai)
- タガログ語: bunga
- トルコ語: meyve (tr)
- ウクライナ語: плід(plid)男性, фрукт(frukt)男性
- ベトナム語: quả, trái (ある特定の果物を指す場合); trái cây (果実一般を指す場合)
- フラマン語: fruut
- イディッシュ語: פֿרוכט (frukht) 女性
- 中国語: 果实
「果実」の例文・使い方・用例・文例
- 果実一個一個に袋がけをする
- 砂糖漬け果実
- 乾燥果実
- ほのかに果実の甘みを感じます
- 果実酒を床下のクロールスペースに保管しましょう。
- 果実の種をまく人
- 私はそのマゴスチンの果実を半分に切った。
- その木には毒毒しい果実がぶら下がっていた。
- アドリア海の果実
- 青い果実
- 翌朝、目がさめると、私の窓の下で果実の木の花が咲いているのを目にした。
- 木は果実を見ればわかる。
- 木は果実のみの重さでたわんだ。
- 彼らは私の果実園を荒らした。
- 彼らは私の果実園からりんごを盗んだ。
- 彼は手を伸ばしてその果実を取ろうとしたができなかった。
- 鳥は小さな果実と穀物の種を常食としている。
- 鳥は果実や穀類を食べて生きている。
- 果実は天日で乾燥させます。
- 果実の中には種がある。
果実と同じ種類の言葉
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