収益
収益
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/22 12:13 UTC 版)
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収益(しゅうえき)
- 官庁会計における収益(しゅうえき)は、地方公営企業のうち地方公営企業法の財務規定が適用されない企業(法非適用企業)の経理事務で用いられる概念で、資本的収支以外の現金収入のことをいう。詳細は官庁会計を参照のこと。
- 企業会計(財務会計)における収益(しゅうえき)は、資本取引以外の会社の活動による資産の増加のことをいう。:本項目で詳述。
財務会計における収益(しゅうえき、英語: revenue、turnover)は、勘定科目の区分の一つ。ある会計期間において、資本取引以外の会社の活動によって得られた、資産の増加のことをいう。
概要
例えば、会社が商品を販売すると、現金や売掛金が得られるので、資産が増加する。このような資産の増加の要因を収益という。ただし、金融機関からの借り入れや社債発行による資金調達などの資本取引は、収益には含まれない(これは、資産負債アプローチ的な収益の捉え方である)。
収益の認識のタイミングに関しては、発生主義、実現主義、現金主義などの考え方があるが、企業会計原則では実現主義を原則としている。現金主義は現金の収入をもって収益の計上とする考え方であるが、これでは売掛金による収益をとらえられない。しかし厳密な発生主義を適用すると、製品の製造などの付加価値形成の段階をも収益として計上すべきということになる。そこで企業会計原則では、第三者に商品を販売したという事実に基づいて収益を計上するものとしている。ただし実現主義の例外として、長期の請負工事等については、各会計期間に収益を配分することを認めている。
収益の種類
収益は営業収益、営業外収益、特別利益に区分される。会社の主たる営業活動によって得られた収益は営業収益に含める。営業収益は売上高とほぼ同じ意味で使われるが、売上高と売上値引を区分し、売上値引をマイナスの収益として計上する場合もある。
会社の主たる営業活動以外の経常的な経営活動によって得られた収益は営業外収益に含める。営業外収益には受取利息、受取配当金、仕入割引、雑収入などが含まれる。会社の非経常的な経営活動によって得られた収益は特別利益に含める。特別利益には、固定資産売却益、有価証券売却益、有価証券評価益、為替差益、貸倒引当金戻入益などが含まれる。また、税効果会計によって当期に法人税の戻り益が生じた場合は、法人税等調整額を収益として計上する場合もある。
関連項目
収益
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 03:12 UTC 版)
売上、雑収入、固定資産売却益などがこれに属する。収益勘定は、終局的には損益計算書の貸方に記載される。
※この「収益」の解説は、「複式簿記」の解説の一部です。
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収益
出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 09:38 UTC 版)
名詞
関連語
翻訳
「収益」の例文・使い方・用例・文例
- 収益を上回る損失はどんな企業にも頭痛の種だ
- 限界収益
- 総収益
- 販売でかなりの収益をあげる
- スタジアムから、200億円の収益が上がりました
- 下記に、収益増のための提案を記します。
- 次回の資金集めのクリスマスイベントによる収益金で相殺する予定である。
- 収益の半分を慈善事業に寄付する
- イベントによる収益金の半分は、捨てられたペットのための保護施設であるHome for Petsに使われ、残りはさまざまな動物福祉団体に分配されます。
- 今回のキャンペーンの目標は、春のキャンペーンより少なくとも10%多い売上を達成することで、あのキャンペーンは、収益と製品の宣伝という点で期待外れでした。
- 営業外収益は50%の増収となった。
- 割引キャッシュフロー法は、長期にわたる投資効果を算出する収益計算には不可欠な方法です。
- 株価収益率とは、株価の状況を判断する指標である。
- 私は自社の過去10年間の株式投資収益率をまとめて、報告書を作成します。
- 経常利益率とは、収益性分析の指標の1つで、経常利益の売上に対する構成比を表す。
- 所有しているビルが、当初見込んでいた収益よりも少なくなったために、減損価格を行った。
- 我が社は、顧客との良好な関係を維持し、1人の人間から最大限の収益を得る顧客創造型マーケティングに重点をおいています。
- 工事完成基準とは、工事契約に関して、工事が完成し目的物の引渡しを行った時点で、工事収益及び工事原価を認識する方法である。
- 私は、取引先からの安値受注をすべきかどうか差額原価収益分析により迅速な決定をします。
- 仕入割引は、損益計算書では営業外収益として計上される。
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