胞子体とは? わかりやすく解説

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ほうし‐たい〔ハウシ‐〕【胞子体】

読み方:ほうしたい

世代交代を行う植物で、胞子をつくる無性世代個体造胞体。→配偶体

胞子体の画像

胞子体

英訳・(英)同義/類義語:sporophore, sporophyte

胞子形成を行う世代個体配偶子作る配偶体対応する用語。
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胞子体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 20:59 UTC 版)

胞子体(ほうしたい、Sporophyte)または造胞体(ぞうほうたい)とは、世代交代を行う植物藻類もしくは菌類などで、複相(二倍体)、すなわち相同染色体を2組持つ世代もしくは多細胞体をいう。対義語は配偶体




「胞子体」の続きの解説一覧

胞子体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/22 20:35 UTC 版)

ツノゴケ類」の記事における「胞子体」の解説

ツノゴケ類の胞子体 (ゲノムを2セットもち胞子形成する体) はその名のように細長い角状であり、ふつう配偶体から多数の胞子体が生じている (下図)。他のコケ植物とは異なりツノゴケ類の胞子体は柄を欠き、足と胞子嚢 (蒴) のみからなる胞子嚢活発な光合成行い長期間成長するツノゴケ類の胞子体 配偶体上から多数の胞子体が伸びており、一部先端が2裂している 胞子体の基部包膜囲まれている (ニワツノゴケ属の一種)。 ツノゴケモドキの胞子体は短く横向き 足は球形であり、配偶体背面埋没している (右図)。足に接す配偶体細胞では細胞壁発達して表面積大きくなり、胎座組織形成される (他のコケ植物では足側の細胞でも細胞壁発達する)。足の上には恒常性の分裂組織存在し、その上部の胞子嚢続いている (右図)。ツノゴケ類の胞子体は恒常性の分裂組織をもつという点で維管束植物の胞子体に類似しているが、この分組織頂端分裂組織ではなく介在分裂組織 (分化した組織の間に挟まれ分裂組織) であるという点で異なる。ツノゴケ類の胞子体は恒常性の介在分裂組織があるため、長期間成長続け直立した胞子嚢先端から次第成熟していく。ただしツノゴケモドキ属の胞子体では分裂組織比較早く分裂能失い横向きの短い胞子嚢発生終期まで包膜内に留まっている (上図)。 胞子嚢 (蒴) は細長い角状であり、基部配偶体由来構造である包膜 (involucre) で包まれている (上図右図)。配偶体とは異なり胞子嚢表皮細胞はふつう葉緑体を欠く。また表皮にはふつう2個の孔辺細胞囲まれ気孔存在し孔辺細胞葉緑体を含む。ツノゴケ類気孔基本的に開閉能を欠いており、胞子嚢乾燥させるのが主な機能であると考えられている。またキノボリツノゴケ亜科やツノゴケモドキ属の胞子体は気孔を欠く。表皮内側には葉緑体を含む同化組織 (assimilatory tissue) が存在しその内側に胞子形成する細胞中央軸柱 (columella) がある (左図)。胞子嚢先端から順次成熟し先端から2縦裂して胞子と偽弾糸 (pseudoelater) を放出する (上図)。苔類弾糸異なりツノゴケ類の偽弾糸はふつう明瞭な細胞壁のらせん状肥厚欠き、またしばしば複数細胞からなる

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胞子体(2n世代の菌体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/03 20:13 UTC 版)

カワリミズカビ」の記事における「胞子体(2n世代菌体)」の解説

胞子体は2n世代複相世代)の菌糸体であり、菌糸先端に仮軸上に遊走子嚢と休眠胞子嚢を作る遊走子嚢は透明で菌糸よりやや膨らんだ形をしており、2nの遊走子形成され放出される休眠胞子嚢は黄土色または焦茶っぽい色をしており、いくつかの種では発芽時に減数分裂が行われるステージである。成熟した休眠胞子嚢は乾燥条件下におかれた後に水分与えられる事で発芽し配偶子(nの遊走子)または2nの遊走子放出する

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胞子体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/08 14:01 UTC 版)

ボウフラキン」の記事における「胞子体」の解説

上記のように体内では細胞壁持たない多核体原形質固まり状で、不規則に二又分枝した様な形になる。時に変形体似ていると言われる。この形でボウフラ体腔内で成長し、短い菌体分断される形で増殖するので、これを分節菌糸体ということもある。ある時期になると菌体各部から休眠胞子形成される菌体先の部分次第楕円形膨らみ、やがて厚い壁に覆われることで完成する。この休眠胞子ボウフラ死んで分解することで放出され休眠の後にその内部に多数遊走子形成される。この過程減数分裂が行われ、遊走子核相単相である。 なお、休眠胞子は後に内部遊走子形成することから遊走子嚢(胞子嚢)と相同考えられ、その点では休眠胞子嚢と呼んだ方がよい。胞子嚢分離して胞子のような散布体としてふるまう例は近縁カワリミズカビ卵菌類のツユカビ目のものにも見られる

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