配偶体とは? わかりやすく解説

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はいぐう‐たい【配偶体】

読み方:はいぐうたい

配偶子をつくり、有性生殖を行う世代生物体。シダ植物前葉体など。→胞子体


配偶体

英訳・(英)同義/類義語:gametophyte

生物有性生殖で、配偶子作る個体
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個体の器官や組織など:  遠心神経  遠視眼  遠隔受容器  配偶体  配偶子のう  重層へん平上皮  鎖骨

配偶体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/26 10:14 UTC 版)

配偶体(はいぐうたい、: gametophyte)とは、世代交代を行う植物藻類、或いは菌類などで、相同染色体を1組のみ持つ世代もしくは多細胞体のことを指す。対義語は胞子体




「配偶体」の続きの解説一覧

配偶体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 03:33 UTC 版)

ヒカゲノカズラ科」の記事における「配偶体」の解説

胞子がすぐに発芽する種も数年後になる種もある。ヒカゲノカズラ類の配偶体は地中生で葉緑体持たず菌糸含み塊状地中生じる配偶体を持つものと、地表生で葉緑体を持つ前葉体となるものもある。地中性の配偶体は寿命長く辺縁部の環状分裂組織により大きくなる。古い配偶体は長さや幅が2 cmにもなることがある地中性のものでは生殖器官集合してはっきりとしたまとまりをつくるものが多いのに対し、配偶体が一年生緑色の種では造卵器造精器一般に直立した部位基部混合して生じる。 ミズスギヤチスギランの配偶体では、一般に地面表面に見つかり、卵形から軸状で、背腹性があり、緑色の短い地上をもつ。配偶体全体でも3 mm程度である。無色基部には仮根生じる。大部分の種に内生菌類が共生し発生初期に配偶体に侵入し配偶体の特定部分占める。一般に生殖器官地上部への突出部の基部生じる。胞子発芽から生殖器官出現まで時間は8ヶ月から1年の間と幅があるとされる第二の型では、胞子発芽して6-8細胞となってから、配偶体が1年以上休止期間に入る。配偶体の適切な成長不可欠な物質菌類より供給されているためそれ以降分化菌類侵入依存しており、もし感染起きない成長止まる。更に成熟した生殖器官存在する段階分化するには10年以上を要する発生地表付近または腐植層で起こる。ヒカゲノカズラなどでは配偶体は円盤状で、縁は片巻き状でクルミ実の中身似ている表現される別の種では配偶体は円柱状で分枝し小さなニンジン似ているとされるすべての地中性配偶体は無色または黄色から茶色地表付近に露出した部分にのみクロロフィルができる。培養瓶内で暗黒下で半年以上静置発芽させた Diphasiastrum digitatum の配偶体は内生菌類を欠くが、自然状態のものと似た形態をしている。この配偶体は先細り基部をもつニンジン状の形で帽子のような部分の下に狭い首がある。内生菌類は存在しない自然状態では内生菌類に占められている部位には、放射方向細長い細胞の層が存在する胞子発芽不可欠な暗期のあとに光が当たると、配偶体は形はもとのまま緑色になる。

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配偶体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/22 20:35 UTC 版)

ツノゴケ類」の記事における「配偶体」の解説

他のコケ植物と同様、ツノゴケ類生活環主な世代は配偶体 (ゲノム1セットだけもち配偶子形成する体) である。ツノゴケ類の配偶体はをもたず、扁平なロゼット状またはリボン状の葉状体である (下図)。ツノゴケ類葉状体ゼニゴケ (苔類) の葉状体のような複雑な組織分化示さない比較単純な構造をしており (単純葉状性)、苔類の中ではミズゼニゴケなどに似ている。種によっては、葉状体中肋をもつ (例:キノボリツノゴケ属)。葉状体基本的に多細胞層であるが、縁辺部 (翼部) が単細胞層である種もいる。 .mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}ツノゴケ類の配偶体 ニワツノゴケの配偶体 (胞子体数本生じている) ロゼット状の配偶体 (中央付近から多数胞子体伸びている) 葉状体腹面からは、多数仮根生じ、基物に付着している。仮根単細胞性であるが、先端分岐することがある。また腹面中軸沿いにはふつう孔 (slime pore, mucilage cleft) がある。この孔は気孔のように2個の細胞囲まれているが、気孔との相同性は明らかではない。 葉状体内には、粘液質満たされ細胞間隙 (mucilage canal, mucilage chamber) が存在するこの間隙の中には、しばしば窒素固定能をもつ藍藻 (ネンジュモ属) が細胞共生している。藍藻葉状体腹面の孔 (上記) から侵入し間隙内で増殖する。スジツノゴケ属では、葉状体軸に沿って細い筋状の間隙形成され、ここに藍藻共生する。またツノゴケ科の葉状体中の細胞間隙大きく発達している。 葉状体の中では、上記細胞間隙除いて組織細胞分化はほとんど見られない。ただしアナナシツノゴケ属などでは、表皮細胞明らかに小型である。胞子体異なり、配偶体では、表皮細胞葉緑体をもつ。また粘液多く含む細胞葉状体中に散在している。造卵器周囲などに細胞壁が階紋状に肥厚した細胞見られることもある。 配偶体の先端 (縁辺部) には単一の頂端分裂細胞存在し先端成長をする。頂端細胞はふつう4個 (キノボリツノゴケ属では3個) の分裂面をもち、また周囲細胞から分泌され粘液質覆われ保護されている。

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配偶体(n世代の菌体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/03 20:13 UTC 版)

カワリミズカビ」の記事における「配偶体(n世代菌体)」の解説

配偶体はn世代単相世代)の菌糸体であり、カワリミズカビ属の内、ユウアロミケス亜属のみが生活環一部でこの形になる。配偶体は胞子体とほぼ同様の菌糸体であり、菌糸先端には大きく無色雌性配偶子嚢、小さく橙色になる雄性配偶子嚢を付ける。雌性配偶子嚢からは雌性配偶子雄性配偶子嚢からは雄性配偶子放出される雌性配偶子雄性配偶子より2倍程大きい。雄性配偶子嚢の色はカロチンによってもたらされる二つ配偶子嚢二つ一組形成され大きさの比、配置は種によって異なる。A. macrogynusは雄性配偶子嚢の遊走子放出15 - 20分ほど遅れる雌性先熟であり、他個体由来配偶子接合する可能性高めている。

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配偶体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/08 14:01 UTC 版)

ボウフラキン」の記事における「配偶体」の解説

遊走子後ろに鞭型鞭毛を1本持つ。これが泳いでいる間に好適ケンミジンコ出会えれば、それに侵入し、その血体腔内部でほとんど分枝のない、単純な形の菌体発達する細胞壁がない点では胞子体と同じである。配偶体は自家不和合性で、同型ながら+と-のがある。いずれも宿主内で増殖し宿主が死ぬ寸前菌体配偶子嚢になり、その内部に多数配偶子形成する配偶子一本の鞭状鞭毛持ち宿主体内放出され、そこで接合して接合子になるか、宿主体外で接合する接合したものはそのまま鞭毛持って泳ぎ、うまく宿主となるボウフラ出会えば、その体表シスト化するその後そこから体表貫いて宿主内に侵入繁殖開始する

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配偶体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/08 02:05 UTC 版)

性的二形」の記事における「配偶体」の解説

維管束植物は、世代交代を行うが、配偶体に性的二形見られるシダ植物多くは配偶体が雌雄同体であるが、クラマゴケ類の一部水生シダ類サンショウモなどに大胞子小胞子形成するものがあり、大胞子からは雌性配偶体が、小胞子からは雄性配偶体が生じる。それらはいずれ退化的ながら前葉体構造持っているが、種子植物ではその差が大きくなり、雌性前葉体胚珠の中の胚嚢となり、雄性前葉体花粉管になる。

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配偶体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 03:44 UTC 版)

ハナヤスリ科」の記事における「配偶体」の解説

配偶体は葉緑体持たず両性である。。地中生で、塊状菌類共生する。。原糸体該当する器官はなく、造精器造卵器には頂端幹細胞持たない胞子発芽には暗所条件が必要である。

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配偶体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 09:47 UTC 版)

小葉植物」の記事における「配偶体」の解説

前維管束植物のアグラオフィトンなどでは二又分枝仮導管形成する配偶体を持ち胞子体同程度大きさであったが、現生小葉類の配偶体は仮導管形成せず、根棒状であった雌性胞子中に形成されるなど総じて小さい。ヒカゲノカズラ目では内生菌共生し葉緑体持たない従属栄養地中性配偶体を持つ。ただし、ミズスギ仲間では内生菌共生は行うが、地上生となり光合成を行う。イワヒバ目では小胞子小胞子嚢内にあるうちに小配偶体の初期発生はじまり、大胞子でも大胞子嚢内にあるうちに大配偶体の初期発生開始する大胞子が大配偶体を包んだ状態で地面落ち、大配偶体の最終発達受精が起こる。大配偶体は表面から出るとマット状の仮根発達させるミズニラ目でもイワヒバ目同様に胞子内性配偶体を持つ。

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