こけ‐しょくぶつ【×苔植物】
コケ植物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 00:24 UTC 版)
コケ植物(コケしょくぶつ、英: Bryophyte)とは、陸上植物かつ非維管束植物であるような植物の総称、もしくはそこに含まれる植物のこと。コケ類(コケるい)や蘚苔類(せんたいるい)、蘚苔植物(せんたいしょくぶつ)などともいう。世界中でおよそ2万種ほどが記録されている。多くは緑色であるが、赤色や褐色の種もある。大きな群として、蘚類・苔類・ツノゴケ類の3つを含む。それをまとめて一つの分類群との扱いを受けてきたが、現在では認められていない。
- ^ 門の和名は きまぐれ生物学 より。
- ^ 石井龍一・岩槻邦男等編『植物の百科事典』、朝倉書店、ISBN 978-4-254-17137-2 C3545
- ^ a b c d 岩月善之・北川尚史・秋山弘之 「コケ植物にみる多様性と系統」 『植物の多様性と系統 バイオディバーシティ・シリーズ2』 岩槻邦男・馬渡峻輔監修、裳華房、1997年、49頁、ISBN 978-4-7853-5825-9。
- ^ 秋山弘之 「コケ植物の分子系統」 『植物の多様性と系統 バイオディバーシティ・シリーズ2』 岩槻邦男・馬渡峻輔監修、裳華房、1997年、57-59頁、ISBN 978-4-7853-5825-9。
- ^ a b 加藤雅啓編 「陸上植物の分類体系」 『植物の多様性と系統 バイオディバーシティ・シリーズ2』 岩槻邦男・馬渡峻輔監修、裳華房、1997年、25頁、ISBN 978-4-7853-5825-9。
- ^ 環境省報道発表資料 『哺乳類、汽水・淡水魚類、昆虫類、貝類、植物I及び植物IIのレッドリストの見直しについて』、2007年8月3日。
コケ植物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 04:05 UTC 版)
現生陸上植物の最基部で分岐したのはコケ植物であると推定されている。そのため、コケ植物は基部陸上植物と呼ばれる。形態形質の分岐学的解析から側系統群であると考えられたが、分子系統解析により最近では単系統となる解析結果も得られている。以下にPuttick et al. (2018)による系統樹を示す。 陸上植物 コケ植物 ツノゴケ植物門 Anthocerotophyta Setophyta 苔植物門 Marchantiophyta 蘚植物門 Bryophyta Bryomorpha 維管束植物 小葉植物 Lycophytina 大葉植物 大葉シダ植物 トクサ亜綱 Equisetidae リュウビンタイ亜綱 Marattidae ハナヤスリ亜綱 Ophioglossidae 薄嚢シダ亜綱 Polypodiidae Polypodiopsida 種子植物 裸子植物 Gymnospermae 被子植物 Angiospermae Spermatophyta Euphyllophytina Tracheophyta Embryophyta
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