基部系統
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/04 08:12 UTC 版)
基部系統(きぶけいとう)は系統樹の基部で分岐した系統を呼ぶ用語で[2]、ある分類群の進化史において、その初期に他の構成要素から分かれている系統である[3]。そういった分類群 (taxon)は基部分類群(きぶぶんるいぐん、basal taxon)と呼ばれる[3]。そういった系統上の位置は、「基部の (basal)」と表現され[4][5]、「最も初期に分岐した」[6]とも表現される。化石脊椎動物の文脈では、「基盤的」と訳されることも多い[7][8]。
注釈
- ^ APG IV (2016)で定義されない学名は Cantino et al. (2007)により補った
出典
- ^ Laumer, Christopher E.; Sørensen,Martin V. and Giribet, Gonzalo (2019). “Revisiting metazoan phylogeny with genomic sampling of all phyla”. Proc. R. Soc. B 286: 1-10. doi:10.1098/rspb.2019.0831.
- ^ a b c d e f g h 長谷部 2020, pp. 66–67.
- ^ a b c Urry et al. 2018, p. 643.
- ^ 伊藤 2012, p. 145.
- ^ 伊藤 2012, p. 153.
- ^ 日本動物学会 2018, p. 57.
- ^ 久保泰 (2011). “三畳紀の恐竜型類における植物食と二足歩行の進化”. 福井県立恐竜博物館紀要 10: 55-62 .
- ^ 川上和人・江田真毅 (2018). “鳥類の起源としての恐竜と,恐竜の子孫としての鳥類”. 日本鳥学会誌 67 (1): 7-23. doi:10.3838/jjo.67.7.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q Krell & Cranston 2004, pp. 279–281.
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- ^ 長谷部 2020, p. 69.
- ^ 伊藤 2012, pp. 145–146.
- ^ a b c 伊藤 2013, pp. 79–82.
- ^ APG IV 2016, pp. 1–20.
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- ^ 山田敏弘「ありふれた植物化石に生物学的意義を見出す」『化石』第100巻、日本古生物学会、2016年、61‒67、doi:10.14825/kaseki.100.0_61。
- ^ 佐藤由夏・伊藤元己「基部真正双子葉類に属するキンポウゲ科タガラシにおけるMADS-box遺伝子群の単離及び発現解析」『第50回日本植物生理学会年会講演要旨集』、日本植物生理学会、0668頁、doi:10.14841/jspp.2009.0.0668.0。
- ^ 日本動物学会 2018, p. 82.
- ^ 町田龍一郎 (2014). 六脚類の初期進化—比較発生学の立場から見えてくるもの— (Report) 2022年2月27日閲覧。.
- ^ Misof et al. 2014, pp. 763–767.
- ^ 巌佐ほか 2013, pp. 1598–1601.
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