き‐しつ【基質】
基質
基質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/21 14:29 UTC 版)
基質が反応速度を決めるのに最も大きな役割を果たしている。これは求核剤が基質を後ろから攻撃し、脱離基との結合を切断して求核剤との結合を作るためである。ゆえに、SN2反応の反応速度を最大にするためには、基質の後ろ側の立体障害ができるだけ少なくなるようにしなければならない。これは、メチル基の炭素や一級の炭素が反応する場合最も速度が速く、二級の炭素が反応する場合はそれより遅くなる。三級の炭素では立体障害が大きいためSN2反応は起こらない。脱離基が抜けることで共鳴安定化などにより安定なカルボカチオンが生成する場合、SN2反応の代わりにSN1反応が起こる。
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基質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/06 06:36 UTC 版)
「DNAメチルトランスフェラーゼ」の記事における「基質」の解説
DNAメチル基転移酵素は、触媒する化学反応によって3つの異なるグループに分類される。 m6Aメチル基転移酵素 - N6-メチルアデニンを形成(EC 2.1.1.72) m4Cメチル基転移酵素 - N4-メチルシトシンを形成(EC 2.1.1.113) m5Cメチル基転移酵素 - C5-メチルシトシンを形成(EC 2.1.1.37 ) m6A修飾を行うm6Aメチル基転移酵素(英語版)とm4C修飾を行うm4Cメチル基転移酵素(英語版)は、主に原核生物においてよく知られているが、m6Aメチル基転移酵素については真核生物にも豊富に存在することが近年示唆されている。一方で、m5C修飾を行うm5Cメチル基転移酵素は真核生物の一部、具体的には一部の下等真核生物や高等植物の大部分、棘皮動物以降の動物に存在している。
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基質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 15:56 UTC 版)
エキソソームは様々なRNAの分解、転写後修飾に関わっている。細胞質ではmRNAの代謝回転に関わり、ナンセンス仲介減衰またはノンストップ分解経路によってエラータグが付けられたmRNAを分解できる。mRNAは通常の代謝回転によっても分解される。また、mRNAの3' 非翻訳領域に存在するAUリッチ領域への結合を介してその安定性を制御するいくつかのタンパクがエキソソームと相互作用する。細胞核では、エキソソームは核内低分子RNAの正しい処理に必要である。核小体はエキソソームの大部分が検出された区画であり、5.8SrRNAの修飾(最初に特定されたエキソソームの機能)やsnoRNAの修飾を行う。 ほとんどの細胞はエキソソーム複合体の他にも3'末端または5'末端からRNAを分解する酵素を持つが、エキソソームは細胞の生存に不可欠である。RNA干渉等でエキソソーム構成タンパクの発現量を減らすと、細胞の成長は停止し、遂には死ぬ。中心タンパクと2つの付随タンパクは同じくらい重要である。細菌はエキソソームを持たないが、似た機能とより簡単な構造を持ち、PNPaseを含む「デグラドソーム」という構造を持つ。 エキソソームはRNAの品質管理に重要である。原核生物とは違い、真核生物は高活性のRNA監視機構を持つ。この機構はリボソーム等が作られる際に、タンパク質と未修飾、誤修飾されたRNAとの複合体が核から出ることを防ぐ。つまり、タンパク質合成等の重要なプロセスに異常な複合体が関わることを妨げる役割を持つと推定されている。 エキソソームは修飾、代謝回転、監視の役割に加え、酵母ゲノム内の多くの遺伝子座から生産されるCUTsと呼ばれる転写産物の分解に重要である。この不安定なRNAとその分解機構は明らかになっていないが、ヒト細胞からも似たRNAが発見されている
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基質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 06:04 UTC 版)
一般的なDNAリガーゼは、二重らせん構造の中で隣り合う3'-水酸基と5'-リン酸基の間をリン酸ジエステル結合でつなぐ。これ以外の組み合わせ、たとえば3'-リン酸基と5'-水酸基、3'-水酸基と5'-水酸基、3'-ダイデオキシヌクレオチドと5'-リン酸基、3'-水酸基と5'-三リン酸などでは反応しない。また通常は一本鎖DNAに対して作用することはない。 T4ファージ由来のT4 DNAリガーゼは、効率は低いもののDNA/RNAハイブリッドに対して作用することもでき、このときDNAリガーゼだけでなくRNAリガーゼとしても機能することができる。またT4 DNAリガーゼはミスマッチ塩基を含むようなDNAに対して作用することができ、また相補部位のない独立したDNA分子2つを結合することが出来るなど、二重らせん構造という観点で許容度が高い。非常に効率は低いが、一本鎖DNAですら結合することができる。
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基質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/13 05:19 UTC 版)
野外において出現する基質は、イグチ目 Boletales のキノコの子実体、それも主に腐敗したものに出現する。以下のような種から出現したことが報告されている。 Boletus elegans B. laricunus B. cavipes Chrogomphus rutius Leccinum scabrum Paxillus involutus Suillus bovinus S. grevellei S. viscidus
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基質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 10:07 UTC 版)
P糖タンパク質により排出される物質には以下のようなものがある。 各種抗ガン剤 コルヒチンやタクロリムスなどの薬剤 脂質 ペプチド ステロイド ビリルビン 強心配糖体(ジゴキシン) 抗不整脈薬(キニジン、ベラパミル) 免疫抑制剤 抗HIV薬
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