リガーゼとは? わかりやすく解説

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リガーゼ

同義/類義語:結合酵素
英訳・(英)同義/類義語:ligase

一般的には異な分子結合させて単一分子生成する酵素総称

リガーゼ

ポリヌクレオチドDNA, RNA)の5'リン酸末端と3'ヒドロキシル末端結合する酵素生体内において、DNAの複製修復時に必要となる。 リガーゼ
リガーゼ+ATP → リガーゼ

細胞内での反応

実験での用途

 遺伝子工学では、DNAをつなぐために必要とされる制限修飾系ハサミなら、リガーゼは「のり」である。用途に応じてDNAリガーゼRNAリガーゼを使い分ける

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リガーゼ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 23:16 UTC 版)

リガーゼ(ligase)または合成酵素[1]とはEC番号6群に属する酵素であり、ATPなど高エネルギー化合物の加水分解に共役して触媒作用を発現する特徴を持つ[2][3]。英語の発音に従ってライゲースと表記される場合もある[4]。リガーゼは別名としてシンテターゼ(シンセテース[4])と呼ばれる。日本語ではリガーゼを指して合成酵素と呼ぶことがあるが、合成酵素といった場合はEC6群のシンテターゼの他にEC4群のシンターゼを含むので留意が必要である。シンテターゼはATPなどの高エネルギー化合物分解と共役しているのに対して、シンターゼ(シンセース[4])はリアーゼ(ライエース[4])の一種であり高エネルギー化合物分解の共役は不要である。[5]


  1. ^ 新設された酵素分類 EC7 の和名提案について”. 2024年4月13日閲覧。
  2. ^ リガーゼ、『世界大百科事典』CD-ROM版、平凡社、1998年
  3. ^ リガーゼ、『理化学辞典』、第5版、岩波書店
  4. ^ a b c d 文部科学省監修学術用語集の「学術語の訳字通則」に従うとリアーゼ、シンテターゼ、シンターゼが正式となる。投稿雑誌によっては英語読みのカタカナ表記であるライエース、シンセテース、シンセースは推奨されない場合がある
  5. ^ 合成酵素、『理化学辞典』、第5版、岩波書店
  6. ^ シンテターゼ、『理化学辞典』、第5版、岩波書店
  7. ^ 酵素命名法(英語)


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