維管束植物
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/01 00:20 UTC 版)
維管束植物 | |||||||||||||||
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ツクシ(スギナの胞子茎)
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分類 | |||||||||||||||
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下位分類群 | |||||||||||||||
維管束植物(いかんそくしょくぶつ、TracheophytaまたはTracheobiota、英: Vascular plant)は、維管束を持つ植物のグループである。単系統群であり、分類体系によっては門とする場合もある。
概要
いわゆる維管束を持つ植物のことである。維管束とは水・ミネラル・光合成産物を植物体全体に輸送するための組織であり、木部と師部からなる。
大葉シダ植物、ヒカゲノカズラ植物、種子植物(裸子植物、被子植物)を含む。植物の内からコケ植物(コケ類)や藻類を除いた群である。さらに、維管束植物とコケ植物をまとめた群も単系統をなすと考えられており、これを陸上植物という。
維管束植物には次のような2つの特徴がある。
維管束の存在は、これらの植物の大型化を助けたものと考えられ、地上が森林で覆われることに寄与したと考えられる。これらの植物は、太い幹を発達させ、セルロースの多大な蓄積を地表にもたらした。これがさらに菌類の進化を誘導したとの考えもある。
外部リンク
- ^ D. Edwards; Feehan, J. (1980). “Records of Cooksonia-type sporangia from late Wenlock strata in Ireland”. Nature 287 (5777): 41–42. Bibcode: 1980Natur.287...41E. doi:10.1038/287041a0.
- ^ Laura Wegener Parfrey; Daniel J.G. Lahr; アンドリュー・ノール; Laura A. Katz (2011年8月16日), “Estimating the timing of early eukaryotic diversification with multigene molecular clocks” (英語), 米国科学アカデミー紀要 108 (33): 13624-9, Bibcode: 2011PNAS..10813624P, doi:10.1073/PNAS.1110633108, ISSN 0027-8424, PMC 3158185, PMID 21810989, Wikidata Q24614721
「高等植物」の例文・使い方・用例・文例
- 高等植物とは関連するが、異なる感光性バクテリア内の物質
- 大部分は腐生だが一部は高等植物、動物または淡水菌に寄生する単純な水生菌類
- 成熟したときでも、細胞分裂ができるままである細い壁の細胞から成る高等植物の一次組織
- 本来は木部および篩部から成る、高等植物の茎および葉の維管束系の繊維の集まり
- 高等植物の、光合成と蒸散の為の主要器官
- 高等植物の葉の表面または縁で水を出す気孔
- ある種の微生物、高等植物、そして動物種の代謝中と成長中に作りだされる有害物質
- 高等植物という植物分類
- 直射日光を十分に受ける位置にある高等植物の葉
- 菌類が寄生している高等植物の根
高等植物と同じ種類の言葉
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