完新世とは? わかりやすく解説

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かんしん‐せい〔クワンシン‐〕【完新世】

読み方:かんしんせい

地質時代の区分の一で、最も新し時代更新世最後氷期終わり温暖化始まった1万年前から現在まで。人類大発展し、ほぼ新石器時代以降にあたる。沖積世(ちゅうせきせい)。現世


完新世

約1万年前~現在までの期間。
沖積紀(沖積世)

完新世

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/02 21:47 UTC 版)

地質時代新生代[* 1][* 2]
累代 基底年代
Mya[* 3]
顕生代 新生代 第四紀 完新世 メガラヤン 0.0042

ノースグリッピアン 0.0082

グリーンランディアン 0.0117

更新世 後期更新世 0.129
チバニアン 0.774
カラブリアン 1.8
ジェラシアン 2.58
新第三紀 鮮新世 ピアセンジアン 3.6
ザンクリアン 5.333
中新世 メッシニアン 7.246
トートニアン 11.63
サーラバリアン 13.82
ランギアン 15.97
バーディガリアン 20.44
アキタニアン 23.03
古第三紀 漸新世 チャッティアン 27.82
ルペリアン 33.9
始新世 プリアボニアン 37.8
バートニアン 41.2
ルテシアン 47.8
ヤプレシアン 56
暁新世 サネティアン 59.2
セランディアン 61.6
ダニアン 66
中生代 251.902

古生代 541
原生代 2500
太古代[* 4] 4000
冥王代 4600
  1. ^ 基底年代の数値では、この表と本文中の記述では、異なる出典によるため違う場合もある。
  2. ^ 基底年代の更新履歴
  3. ^ 百万年前
  4. ^ 「始生代」の新名称、日本地質学会が2018年7月に改訂
グリーンランドの氷床コアで求められた氷床表面の大気温度の推移。亜氷期のヤンガードリアス期が約11,700年前の最後の10年間で気温が8.3℃上昇し、亜間氷期のプレボレアル期に移行する。

完新世(かんしんせい、Holocene)は、地質時代区分()のうちで最も新しい時代である。第四紀の第二の世であると同時に、現代を含む。かつての沖積世(Alluvium)[注 1]とはほぼ同義である。

最終氷期が終わる約1万年前から現在まで(近未来も含む)を指し、その境界は、大陸ヨーロッパにおける氷床の消滅をもって定義された。現在は、ヤンガードリアス期の終了と定義されており、グリーンランド中央部から採取された氷床コアの研究に基づき、GSSPによってその下限が定義され、0.0117Ma (西暦2000年の1万1,700年前)以降の時代を指すとされている[1]

特に20世紀以降、人間の開発による環境変動が顕著になったため、新しい時代として人新世が提案されている。

出来事

脚注

注釈

  1. ^ 沖積世の名は、地質学に時期区分が導入された17世紀のヨーロッパでこの時代の地層がノアの洪水以降に生成されたと信じられたことによる。現在では神話に結びつけることは望ましくないことと、より厳密な定義が必要とされたことにより、この区分名は使われなくなった。

出典

  1. ^ Mike Walker; Sigfus Johnsen; Sune Olander Rasmussen; Trevor Popp; Jørgen-Peder Steffensen; Phil Gibbard; Wim Hoek; John Lowe et al. (2009). “Formal definition and dating of the GSSP (Global Stratotype Section and Point) for the base of the Holocene using the Greenland NGRIP ice core, and selected auxiliary records” (pdf). JOURNAL OF QUATERNARY SCIENCE 24 (1): 3-17. doi:10.1002/jqs.1227. http://www.stratigraphy.org/GSSP/Holocene.pdf. 
  2. ^ 鈴木秀夫著『気候変化と人間 -1万年の歴史-』原書房 2004年 19ページ
  3. ^ 日本第四紀学会・町田洋・岩田修二・小野昭編著 『地球史が語る近未来の環境』 東京大学出版会 2007年 13ページ
  4. ^ 日本第四紀学会・町田洋・岩田修二・小野昭編著 『地球史が語る近未来の環境』 東京大学出版会 2007年 24ページ
  5. ^ 佐藤宏之「持続的資源利用の人類史」/ 日本第四紀学会、町田洋・岩田修二・小野昭編著 『地球史が語る近未来の環境』 東京大学出版会 2007年 154-155ページ

参考文献

関連項目

外部リンク



完新世

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 03:21 UTC 版)

グレートブリテン島の地質」の記事における「完新世」の解説

最近1万2000年間は完新世として知られる。完新世の間に発生した最も重大な地質的特徴は、イングランドおよびウェールズ高地地方沿岸部、およびスコットランド泥炭堆積物である。サマセット低地英語版)、フェンズ(英語版)と呼ばれるイングランド東部沼沢地帯、およびロムニー・マーシュ(英語版)と呼ばれる湿地帯などの低地堆積物多くは、最近になって人工的に抜かれたものである新石器時代には人間森林開拓始めたので、今では陸地のほとんどで森林伐採されてしまい、侵食の自然過程加速している。大量の石、砂利粘土毎年採取され2000年までイングランド面積11%が道路建築物覆われている。 現在、ディベンシアン氷河重さ持ち上げられ結果スコットランド上昇続けている。反対にイングランド南部東部大まかな推定1年に1 mmずつ沈降しており、ロンドン地域最近粘土堆積物圧密英語版)が継続しているために部分的にその2倍の速度沈降している。 加えて地球温暖化原因考えられる海水準の上昇は、陸地海抜付近地域をますます洪水影響を受けやすい地域にしているようである一方海岸線地質学的急速度浸食し続けている地域もある。 グレートブリテン島毎月複数のごく軽微な地震の影響を受けやすい状態が続いており、軽度から中程度地震はよく発生する20世紀中にはモーメントマグニチュード4.5から6.1の有感地震25発生し、それらの多くブリテン諸島内を震源とするものであった

※この「完新世」の解説は、「グレートブリテン島の地質」の解説の一部です。
「完新世」を含む「グレートブリテン島の地質」の記事については、「グレートブリテン島の地質」の概要を参照ください。

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