ちゅうせい‐だい【中生代】
中生代
【英】: mesozoic era
地質時代の古生代と新生代の間の時代で、古い方から三畳紀、ジュラ紀および白亜紀に三分される。時間的には、今から 2 億 4,800 万年前から 6,500 万年前までの約 1 億 8,000 万年の間の時代。中生代に形成された地層を中生界とよぶ。生物的には、爬虫類{はちゅうるい}の全盛時代で、中生代を「は虫類時代」、または「恐竜時代」とよぶこともある。ジュラ紀と白亜紀には恐竜が栄え、ジュラ紀には鳥類が、白亜紀末には胎盤を持った哺乳類{ほにゅうるい}がそれぞれ出現した。無脊椎動物{むせきついどうぶつ}では、三葉虫、フズリナなどに代わって、アンモナイト、三角貝、イノセラムスなどが栄えた。植物では、被子植物が白亜紀に繁栄を始めている。白亜紀末には、海で栄えたアンモナイト、三角貝、イノセラムスなどが、また、陸上で栄えた恐竜などが急激に絶滅した。中国を除き、東南アジア地域では、中世代の地層からの産油例がほとんどないが、世界的にみると、その他の地域では中生代の地層が主な産油層になっており、特に白亜紀の地層を産油層とする油田の頻度が高い。 |

中生代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/26 07:04 UTC 版)
累代 | 代 | 紀 | 世 | 期 | 基底年代 Mya[* 3] |
---|---|---|---|---|---|
顕生代 | 新生代 | 66 | |||
中生代 | 白亜紀 | 後期白亜紀 | マーストリヒチアン | 72.1 | |
カンパニアン | 83.6 | ||||
サントニアン | 86.3 | ||||
コニアシアン | 89.8 | ||||
チューロニアン | 93.9 | ||||
セノマニアン | 100.5 | ||||
前期白亜紀 | アルビアン | 113 | |||
アプチアン | 125 | ||||
バレミアン | 129.4 | ||||
オーテリビアン | 132.9 | ||||
バランギニアン | 139.8 | ||||
ベリアシアン | 145 | ||||
ジュラ紀 | 後期ジュラ紀 | チトニアン | 152.1 | ||
キンメリッジアン | 157.3 | ||||
オックスフォーディアン | 163.5 | ||||
中期ジュラ紀 | カロビアン | 166.1 | |||
バトニアン | 168.3 | ||||
バッジョシアン | 170.3 | ||||
アーレニアン | 174.1 | ||||
前期ジュラ紀 | トアルシアン | 182.7 | |||
プリンスバッキアン | 190.8 | ||||
シネムーリアン | 199.3 | ||||
ヘッタンギアン | 201.3 | ||||
三畳紀 | 後期三畳紀 | レーティアン | 208.5 | ||
ノーリアン | 227 | ||||
カーニアン | 237 | ||||
中期三畳紀 | ラディニアン | 242 | |||
アニシアン | 247.2 | ||||
前期三畳紀 | オレネキアン | 251.2 | |||
インドゥアン | 251.902 | ||||
古生代 | 541 | ||||
原生代 | 2500 | ||||
太古代[* 4] | 4000 | ||||
冥王代 | 4600 | ||||
中生代(ちゅうせいだい、フランス語: Mésozoïque、英語: Mesozoic era)は、約2億5190万年前から約6600万年前[1]にあたる古生代・中生代・新生代と分かれる地質時代の大きな区分の一つ。以下の3つの紀に区分される。
区分
白亜紀
- 約1億4,500万年前〜約6,600万年前[2]
- 花を咲かせる被子植物の出現。
- 海洋無酸素事変により魚竜類の絶滅。
- 恐竜の繁栄が継続。
- モササウルス類が出現し繁栄。
- 白亜紀末(K-T境界,K-Pg境界)に地球規模の大絶滅が起こり、恐竜類は鳥類を除いて絶滅した(ただし、アラモサウルスなどのごく一部の属はこれを生き延びた可能性がある[3])。「白亜紀と古第三紀の間の大量絶滅」を参照
ジュラ紀
三畳紀
脚注
- ^ “INTERNATIONAL CHRONOSTRATIGRAPHIC CHART (国際年代層序表)” (PDF). 日本地質学会. 2015年5月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月19日閲覧。
- ^ a b c “INTERNATIONAL CHRONOSTRATIGRAPHIC CHART (国際年代層序表)” (PDF). 日本地質学会. 2015年5月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月19日閲覧。
- ^ 読売新聞、2011年2月5日22時8分配信
参考文献
- 国立天文台 編『理科年表 平成20年』丸善、2007年。ISBN 978-4-621-07902-7 。
関連項目
外部リンク
- “地質系統・年代の日本語記述ガイドライン 2014年1月改訂版”. 日本地質学会. 2014年3月19日閲覧。
- 仲田崇志 (2009年10月29日). “地質年代表”. きまぐれ生物学. 2011年2月14日閲覧。
中生代(2億5000万–6500万年前)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 08:09 UTC 版)
「南極大陸」の記事における「中生代(2億5000万–6500万年前)」の解説
温暖な環境の中、極氷冠は溶けた状態にあり、ゴンドワナ系の大陸では砂漠化が進んでいた。東南極ではシダ種子類が繁殖し、この頃には砂岩や頁岩の堆積が大量に進んだ。後ペルム紀から三畳紀初期にはリストロサウルスなど哺乳類型爬虫類として知られる単弓類が繁殖した。ジュラ紀(2億600万-1億4600万年前)には南極半島形成や島々の隆起が始まった。この頃にはイチョウの木やソテツ類が旺盛に繁殖した。西南極では球果植物門の森が形成されていたが、白亜紀(1億4600万-6500万年前)の終わり頃にはナンキョクブナ科が優勢になりつつあった。アンモナイトが周辺海域で一般的な生物であった。恐竜も棲息していたが、知られているものは3属に留まっている。ハンソン層(英語版)からは、クリョロフォサウルス(獣脚類)とグラシャリサウルス(en:Glacialisaurus、竜脚類)およびアンタークトペルタ(鳥盤類)が見つかっている。
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「中生代」の例文・使い方・用例・文例
- ジュラ紀 《中生代中期の時代》.
- 中生代.
- 絶滅した多くの中生代の陸生爬虫類の総称
- 絶滅した中生代の頭足類の軟体動物科
- 中生代の第2期の、中生代の第2期に関する、または、中生代の第2期を意味する
- 中生代の、中生代に関する、または、中生代を意味する
- 中生代の第3期の、中生代の第3期に関する、または、中生代の第3期を意味する
- 中生代の第1期の、中生代の第1期に関する、または、中生代の第1期を意味する
- 中生代に豊富にあった原始の熱帯裸子植物で、現在ではいくつかの散在性で熱帯性のものに減少している
- 中生代という地質時代
中生代と同じ種類の言葉
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