鮮新世とは? わかりやすく解説

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せんしん‐せい【鮮新世】

読み方:せんしんせい

地質時代の区分の一。新生代新第三紀後期で、510万年前から170万年前まで。


鮮新世

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/05 04:35 UTC 版)

地質時代新生代[* 1][* 2]
累代 基底年代
Mya[* 3]
顕生代 新生代 第四紀 完新世 メガラヤン 0.0042
ノースグリッピアン 0.0082
グリーンランディアン 0.0117
更新世 後期更新世 0.129
チバニアン 0.774
カラブリアン 1.8
ジェラシアン 2.58
新第三紀 鮮新世 ピアセンジアン 3.6
ザンクリアン 5.333
中新世 メッシニアン 7.246
トートニアン 11.63
サーラバリアン 13.82
ランギアン 15.97
バーディガリアン 20.44
アキタニアン 23.03
古第三紀 漸新世 チャッティアン 27.82
ルペリアン 33.9
始新世 プリアボニアン 37.8
バートニアン 41.2
ルテシアン 47.8
ヤプレシアン 56
暁新世 サネティアン 59.2
セランディアン 61.6
ダニアン 66
中生代 251.902
古生代 541
原生代 2500
太古代[* 4] 4000
冥王代 4600
  1. ^ 基底年代の数値では、この表と本文中の記述では、異なる出典によるため違う場合もある。
  2. ^ 基底年代の更新履歴
  3. ^ 百万年前
  4. ^ 「始生代」の新名称、日本地質学会が2018年7月に改訂

鮮新世(せんしんせい、英:Pliocene)は約500万年前から約258万年前までにあたる新第三紀の第二世であり最後の世である地質時代の一つ。ピアセンジアンザンクリアンの2つの期に区分される。

この頃、パナマ地峡が形成され、ヒマラヤ山脈の上昇が激しくなった。

分類

かつては、ジェラシアン (2.588 - 1.806 Mya、258万8000〜180万6000年前)も鮮新世に含まれていたが、2009年6月30日のIUGS勧告により、更新世に含まれることとなった[2]

気候

気候は寒冷化しており、南極大陸中新世よりもさらに氷床を拡大していた。北半球での氷床の発達もこの時代に既に始まっていた。ヒマラヤ山脈などの大山脈の形成、上昇が同時に激しい岩石の浸食を招き、これによって大量のカルシウム塩が海に流入していった。このカルシウム塩が二酸化炭素を吸収し石灰岩化していったため大気中の二酸化炭素量は激減していき、寒冷化の進行を促した。

生物

現代の動物相につながるものがほぼ出現している。寒冷化に伴い、長鼻目(ゾウ類)などの中新世の温暖な環境で繁栄した生物は多様性を減少させていった。類人猿をはじめとする霊長目(サル類)も全体的に生息域や多様性を減少させるも、その中から中新世末期にチンパンジーの祖先と分かれていたヒトの祖先(ヒト亜族)がこの時代に発展した(いわゆる猿人)。長期間孤立した島大陸だった南米大陸が北米大陸に繋がったことで、多くの生物の両大陸間の行き来が可能になった(アメリカ大陸間大交差)。これによって北米の生物との生存競争にさらされた南米原産の生物は衰退し、絶滅したものも多かった。

脚注

  1. ^ mya、m.y.a.とは million years ago の略で、百万年前のこと。 英語版Wikipedia参照 ⇒ mya (unit)
  2. ^ 日本第四紀学会#第四紀学最新情報#第四紀の地位と新しい定義が確立されました2010年9月17日 (金) 16:57 (UTC)閲覧

参考文献

関連項目

外部リンク


鮮新世

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/20 00:16 UTC 版)

古瀬戸内海」の記事における「鮮新世」の解説

琵琶湖#歴史」も参照530万年前から東部瀬戸内区で火山性の陸成堆積盆形成され始め東海堆積盆と、遅れて琵琶湖堆積盆形成された。この堆積盆形成は、それまで拓鉄していた本州方向構造運動変わり南北方向波打つ構造運動卓越したためである。

※この「鮮新世」の解説は、「古瀬戸内海」の解説の一部です。
「鮮新世」を含む「古瀬戸内海」の記事については、「古瀬戸内海」の概要を参照ください。

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