隆起とは? わかりやすく解説

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りゅう‐き【隆起】

読み方:りゅうき

[名](スル)

ある部分高く盛り上がること。「豊かな胸の—」

陸地周囲、特に海水面に対して相対的に上昇すること。「海底が—してできた島」

物事勢いの高まること。また、勢い高めること。

我が鉱山未だ較著事業を—すに足れりというを得ず」〈雪嶺真善美日本人


隆起

読み方りゅうき
【英】:Tuber

骨の小さ突出部。(例:オトガイ隆起内外後頭隆起など)。解剖学会では日本語で隆起と結節との用い方まちまちであったのを統一して概して大きい方のTuberを隆起、小さい方のTuberculum結節とした(昭和33)。

隆起と沈降

(隆起 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/06 17:48 UTC 版)

2000年の有珠山噴火活動で隆起した虻田町道泉公園線(2001年8月撮影)

隆起(りゅうき、uplift)と沈降(ちんこう、subsidence)は地理学地質学において対となって用いられる用語で、隆起とは地面海面に対して高度を増すこと、沈降とは地面が海面に対して高度を減ずることである。地殻変動火山活動などによって地盤が絶対的に上昇・下降して起こる場合と、海面の下降・上昇によって相対的に地面の高度が変化する場合がある。

沈降によって海岸線が前進しに侵入することを海進(かいしん、transgression)または沈水(ちんすい、submergence)、隆起によって海岸線が後退し海面下の地面が陸上に表れることを海退(かいたい、regression)または離水(りすい、emergence)という。

また、氷期には世界的に海退し、間氷期には海進するが、こちらは気候変動による隆起と沈降である。

隆起

隆起により山脈が形成されることを造山運動と呼ぶ。ヒマラヤ山脈丹沢山地がその例である。隆起が起こると侵食基準面が相対的に下降し、侵食力が復活する。

後氷期地殻隆起

後氷期地殻隆起とは、氷河の後退が原因となって起きる地殻隆起を指す。

沈降

沈降によっては、リアス式海岸のような地形が生まれ、三重県志摩半島などで見ることができる。

災害

粟島

新潟県にある粟島では1964年昭和39年)の新潟地震の際に、島全体が1mも隆起したことが報告されている。また1974年(昭和49年)3月22日に「海底地すべり」災害が起きて、内浦集落の海岸が一晩のうちに大きく沈降し、多くの住居と完成したばかりの鉄筋コンクリートの村役場が海に飲み込まれた。

能登半島

能登半島地震により隆起した輪島市門前町黒島町周辺の海岸の2024年と2010年の比較。(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)

2024年令和6年)1月1日、能登半島を震源とする令和6年能登半島地震の発生により、石川県輪島市などで約15kmにわたって地面の隆起が起きた[1][2]産業技術総合研究所地質調査総合センターは同月8日に行った現地調査で鹿磯漁港(輪島市)の防潮堤が4m近く隆起していることが確認されたことを発表している[3]

参考文献

脚注

  1. ^ 石川県 志賀町で津波4m超遡上か 輪島市では4m以上地盤が隆起”. NHKニュース. 日本放送協会 (2024年1月5日). 2024年1月8日閲覧。
  2. ^ 奥山はるな (2024年1月6日). “約15kmにわたり地面が隆起、鮮明に 専門家が見た能登半島の被害”. 毎日新聞. 2024年1月8日閲覧。
  3. ^ 清宮信志 (2024年1月12日). “能登半島の海岸が約4m隆起 産総研が現地調査”. Impress Watch. 2024年1月15日閲覧。

関連項目

外部リンク


隆起

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 10:36 UTC 版)

四十三山」の記事における「隆起」の解説

8月1日東丸山西丸山の間に位置する湖岸で1mほどの隆起が認められる。やがて隆起のスピード一日2,3寸(8センチほど)に及び、8月12日には、東丸山山麓から眺められ西丸山土壌の隆起に遮られ見えなくなる。 8月20日ころには「新山」の誕生が誰の目にも明らかであった11月上旬現地赴いた火山学者大森房吉による測量で、もとは海抜60mだった平坦地150m隆起し海抜210mの新山形成されたことが確認される地殻変動によって洞爺湖水位が1.5m上昇し洞爺湖唯一の流出河川である壮瞥川では水害頻発した壮瞥川水位平常値に戻るまで、3か月有したという。

※この「隆起」の解説は、「四十三山」の解説の一部です。
「隆起」を含む「四十三山」の記事については、「四十三山」の概要を参照ください。

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隆起

出典:『Wiktionary』 (2021/11/05 23:42 UTC 版)

名詞

 りゅうき

  1. 地殻変動によって地面高度上がること。

動詞

関連語


「隆起」の例文・使い方・用例・文例

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