胸骨
胸骨
【英】:Sternum
胸郭前壁正中部にある縦長の偏平骨で、胸骨柄、胸骨体、剣状突起からなる。胸骨柄は最も側頭にあり、不整六角形を呈す。上縁正中部の浅い陥凹部が頚切痕で、この外側下方で斜め上方に向かう浅い陥凹部が、鎖骨関節面に対する鎖骨切痕である。鎖骨切痕は下方では左右の幅が尾側ほど狭くなり、下縁で胸骨体と軟骨結合によって連結している。胸骨体は縦長の長方形を呈し、下方でやや幅が広い。内面は比較的平滑であるが、外面は分節的に発生した名残として、横走する隆起線が肋骨切痕に対応して数本認められる。胸骨柄と胸骨体の外側縁の浅い陥凹部が、第1~第7肋軟骨に対する肋骨切痕である。第1肋骨切痕は鎖骨切痕の下方にあり、第2肋骨切痕は胸骨柄と胸骨体との連結部で両方にまたがっている。第3肋骨切痕以下は胸骨体にあるが、第5肋骨切痕以下では下方ほど間隔が狭くなる。第7肋骨切痕は剣状突起上端部に接している。剣状突起は胸骨体下縁に接する細長い小部で、一部が軟骨で、形は不定である。胸骨柄と胸骨体(胸骨柄結合)および胸骨体と剣状突起(胸骨瞼結合)の軟骨結合部は、年齢とともに骨化する。胸骨柄結合部は前方にやや突出し、胸骨角をなす。頚切痕外側部で時に見られる小骨が胸上骨である。ギリシャ語のsternon(男性の胸)に由来する。
胸骨
胸骨
胸骨
「胸骨」の例文・使い方・用例・文例
- 胸骨骨折は、自動車事故で発生しやすい。
- 胸骨または胸骨に接続されていない
- 胸骨に接合していない肋骨
- 浮動肋骨は、胸骨と接続されていない
- ジュラ紀から白亜紀のスズメほどの大きさの化石鳥で、竜骨の付いた胸骨と、退化した尾を持つ
- 飛翔筋をつけるための竜骨を持つ胸骨を持つ鳥
- ゴビ砂漠で見つかった、鳥のように結合した手根骨と竜骨胸骨、そして恐竜のものに似た長い尾がある、七面鳥の大きさの長い脚を持つ7500万年前の化石
- くる病による胸骨の突出に特徴的な胸の奇形がある
- 胸骨の、胸骨に関する、または、胸骨の近くの
- 鳥の胸骨上にあるものやえんどうの花の結合した花弁によって形成されるような、竜骨または背骨の形をしたさまざまな構造
- 飛ぶ鳥の胸骨の中央にある隆起
- 肩甲骨と胸骨を結ぶ骨
- 人間の脊椎から胸骨(および脊椎動物の類似の骨)へと延びる湾曲した24の骨のアーチの1つ
- 胸骨の広い中心部
- 胸骨の上部
- 胸骨の3つの部分の中で最も小さい
- 胃の上、または、胃の周りの領域(胸骨の直下)
- 横隔膜と胸骨に付着する心膜の硬い最も外側の層
- 胸骨のすぐ下の正中線にあるわずかなくぼみ(一撃がみぞおちに影響を与えうる)
- 頭蓋、脊柱、胸骨、助骨を含む骨格の一部
胸骨と同じ種類の言葉
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