えん‐どう〔ヱンダウ〕【円堂】
えん‐どう〔‐ダウ〕【沿道】
えん‐どう〔‐ダウ〕【煙道】
えん‐どう〔‐ダウ〕【×筵道】
えん‐どう〔‐ダウ〕【▽羨道】
読み方:えんどう
⇒せんどう(羨道)
えん‐どう〔ヱン‐〕【×豌豆】
読み方:えんどう
マメ科の一・二年草。カフカスからイラン付近の原産といわれ、石器時代からすでに栽培。茎は、蔓性(つるせい)のものは約2メートル、矮性(わいせい)のものは高さ約25センチ。葉は羽状複葉で、先端は巻きひげとなる。品種は用途別にさまざまあり、花の色、さや・種子の大小・色などで分ける。種子を煮豆・あん・蜜豆に、また若いさやを食用にする。グリンピース。シュガーピース。のらまめ。文豆(ぶんどう)。《季 夏 花=春》「―の実のゆふぐれに主婦かがむ/誓子」

えんどう〔ヱンドウ〕【遠藤】
えんどう (豌豆)








●中央アジアから地中海沿岸が原産です。古代ギリシア、ローマ時代にはすでに栽培されていたといいます。わが国には16世紀ごろに渡来しました。巻きひげをからませて成長するため、ふつうは支柱を立てて栽培します。4月から5月ごろ、赤色や紫色、それに白色などの蝶形花を咲かせます。莢用品種もあり、「さやえんどう(莢豌豆)」とか「きぬさや(絹莢)」と呼ばれています。写真の下2枚は「ツタンカーメンのえんどう」と呼ばれるものです。ツタンカーメンの王墓から発掘され、それが「おおがはす」のように現代に蘇ったものとされますが、かなり怪しげな話しのようです。
●マメ科エンドウ属の一年草で、学名は Pisum sativum。英名は Pea。
ウマゴヤシ: | 紫馬肥やし |
エニシダ: | キティスス・デクンベンス 金雀枝 |
エンドウ: | 豌豆 |
オノブリキス: | オノブリキス・ウィキイフォリア オノブリキス・モンタナ |
オヤマノエンドウ: | オキシトロピス |
えんどう
えんどうは、古くから人類と関わりの深い豆類の一つで、起源はメソポタミアと考えられています。我が国には、中国を経由し、遣唐使(けんとうし)によって9~10世紀頃にもたらされたといわれています。平安時代の「倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」には「乃良末女(のらまめ)」との記載があり、平安中期には「豌豆」という表記例もあるものの、「のらまめ」又は「のまめ」が当時の一般的な呼び方だったようです。また、室町時代に「園豆」と書いて「えんとう」と読ませていたこともありましたが、安土・桃山時代になって、「豌豆(えんどう)」という書き方・呼び方に統一されたようです。なお、「豌豆」という名称の由来は、古くから豆類を中国に輸出していた「大宛国(だいえんこく)」(現在のウズベキスタン・フェルガナ州付近)にこじつけたものではないかといわれています。英語では、えんどうのような丸い豆は"bean"ではなく"pea"と総称され、単に"pea"といった場合は、えんどうのことを意味します。 | |
我が国における本格的な栽培は明治に入ってからで、いろいろな品種が欧米各国から導入され、全国各地で生産が始まりました。えんどうの利用法は非常に多様で、完熟種子を乾燥豆として使う以外に、未熟の莢を食べる「さやえんどう」、完熟前の軟らかい豆を莢からむいて食べる「グリーンピース」、グリーンピース大まで育った未熟の豆を莢ごと食べる「スナップエンドウ」、さらに新芽を摘んで食べる「豆苗(とうみょう)」がありますが、これらは野菜として扱われています。乾燥豆として使用される子実用えんどうは、主に北海道で、明治の後半からヨーロッパへの輸出用として多く栽培され、昭和初期には3万haになりました。現在は北海道の上川地方を中心にわずか数百haの栽培となっています。現在の乾燥豆の大半は輸入品で、カナダ、イギリス、中国などから輸入されています。 乾燥豆には、子実の色により、青えんどうと赤えんどうがあります。青えんどうは煮豆、甘納豆、うぐいす餡、炒り豆、フライビーンズなどの原料になり、最近ではスナック菓子や発泡酒の原料としても利用されています。一方、赤えんどうは、古くから蜜豆(みつまめ)や豆大福(まめだいふく)に使われ、和菓子の落雁(らくがん)用としても重要です。 |
えんどう
エンドウ
(えんどう から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 09:39 UTC 版)
エンドウ(豌豆[2]、学名: Pisum sativum)は、マメ科の一・二年草。広く栽培され、食用となっている。一般に、エンドウマメとも。別名(古名)にノラマメ[5]。実エンドウ・グリーンピース(未熟の種子を食用とする場合の呼び方)、サヤエンドウ(莢豌豆・絹莢、未熟の莢を食用とする場合の呼び方)、ヨサクマメ(北東北の一部地域での呼び方)など。日本での栽培種には、ウスイエンドウ(うすい豆)[注釈 1][6]、キヌサヤエンドウ、オランダエンドウなどがある。
注釈
出典
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Pisum sativum L.” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年4月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 134.
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Pisum sativum L. var. arvense (L.) Poir.” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年4月6日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Pisum sativum L. var. macrocarpon Ser.” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年4月6日閲覧。
- ^ 日本国語大辞典, デジタル大辞泉,大辞林 第三版,動植物名よみかた辞典 普及版,精選版. “野良豆(ノラマメ)とは” (日本語). コトバンク. 2020年5月19日閲覧。
- ^ 野菜ナビ. “グリーンピース 実えんどう” (日本語). 野菜ナビ. 2020年5月19日閲覧。
- ^ a b c 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 135.
- ^ 主婦の友社編 2011, p. 96.
- ^ a b 主婦の友社編 2011, p. 100.
- ^ 文部科学省、「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
- ^ 厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」
- ^ Basic Report Nutrient data for 11304, Peas, green, raw National Agricultural Library (USDA)
- ^ a b 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 136.
- ^ a b c 主婦の友社編 2011, p. 101.
- ^ 美味しいヨーロッパ アウトバウンド促進協議会、2021年12月13日閲覧。
- ^ “Pea Golden Podded - The Diggers Club”. 2012年1月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月24日閲覧。
- ^ “Purple podded peas”. Glallotments.co.uk. 2011年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月21日閲覧。
- ^ Crop Plant Anatomy. CABI. (21 August 2017). ISBN 9781780640198 2017年8月21日閲覧。
- ^ “Dry Field Pea”. Purdue.edu. 2017年8月21日閲覧。
えんどう
苕
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