けんこう‐こつ〔ケンカフ‐〕【肩甲骨/肩×胛骨】
肩甲骨
【英】:Scapula
胸郭の背側上外部で第2~第8肋骨の間に接する骨であるから三角形の偏平骨。肋骨面(前面)と背面の2面、内側縁・外側縁・上縁の3縁、上角・下角・外側角の3角を区別する。外側角の部分は上縁と外側縁の合するところで肥厚しており、その外側端に楕円形の関節窩がある。関節下の上・下には関節状結節および関節下結節があって、それぞれ上腕二頭筋長頭、上腕三頭筋長頭がおこる。また、関節下の内方はやや細くなっており肩甲頚という。肋骨面は全体に浅くへこんでおり肩甲下窩という。背面の上部には肩甲棘というほぼ水平に走る隆起があり、その尖端は大きく扁平な突起となって関節窩の外方へ突き出していて肩峰とよばれる。肩峰の内側面には鎖骨との関節面である肩峰関節面がある。背側面は肩峰棘によって二分され、上方の比較的小さいくぼみを棘上窩、下方に広いくぼみを棘下窩という。上縁は外側に向かってやや下方に向いているが、その外側端には肩甲切痕という小さい切れ込みがある。また、肩甲切痕と関節窩の間から鈎状の烏口突起が前方に突き出している。
語源はローマ時代にはscapulaは「背なか」を意味していた。17世紀にフランスの解剖学者リオランJ.Riolanがギリシャ語のSkaptein(掘る)に由来するscapulaを肩甲骨に初めて採用したという。この骨の形がシャベルに似ているからである。日本では肩甲骨のことを俗に「貝がらぼね」という。
肩甲骨
肩甲骨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 04:37 UTC 版)
脊柱とは関節しておらず(このために前肢の自由な動作が可能となる)、外側の面に肩甲棘とよばれるはっきりした隆起線が前後に走る(爬虫類の肩甲骨には肩甲棘がない)。
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肩甲骨
出典:『Wiktionary』 (2021/07/29 12:36 UTC 版)
名詞
翻訳
「肩甲骨」の例文・使い方・用例・文例
- 肩甲骨に関して、または、それの近くで
- 肩甲骨と上腕骨に関連するさま
- 肩甲骨と胸骨を結ぶ骨
- 肩関節を形成する上腕骨の上部を支える肩甲骨の上部にある陥没部
- 肩甲骨の最も外側にあるとげ状突起物
- 上腕の頭部と肩甲骨の腔の間の球窩関節
- 肩甲骨を回転させ、胸郭を持ち上げる筋肉
- 肩甲骨を下に引く、または肋骨を持ち上げる骨格筋
- 肩甲骨を動かすのを助ける上背のいくつかの筋肉の総称
- 脊柱の方へ肩甲骨を引き寄せるひし形筋
- 脊椎とその少し上方へと肩甲骨を引っ張る菱形筋
- 人間における、鎖骨と肩甲骨によって形成された骨のアーチ
- 首から肋骨への前四分体の、また肩甲骨を含む部分
- 牛の肩甲骨から切り取った肉
- 肩甲骨から取り除かれたロースト
- 上腕骨頭は、肩甲骨のくぼみに収まっている上腕の頭部である
- 肩甲骨の間でうなじのすぐ下にある灸点
- 肩甲骨の間でうなじのすぐ下にある灸点にする灸
肩甲骨と同じ種類の言葉
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