肋骨面 (前面)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/28 07:16 UTC 版)
肋骨面あるいは前面(図1)は凹面になっていて、肩甲下窩(けんこうかか)と呼ばれる。 肩甲下窩の内側3分の2には、外側に向かって斜めに上行する数本の稜線が走る。この稜線からは肩甲下筋腱が起始して、稜線の間は貝殻面状になっている。肩甲下窩の外側3分の1は滑らかで肩甲下筋の線維に覆われている。 | 図1 : ヒト左肩甲骨の肋骨面。1.肩甲下窩 2.外側角および関節窩 3.烏口突起 4.肩峰 5.上縁 6.肩甲切痕 7.上角 8.内側縁 9.下角 10.外側縁 11.関節下結節 | 図2 : ヒト左肩甲骨の背側面。1.棘上窩 2.肩甲棘 3.棘下窩 4.上縁 5.上角 6.内側縁 7.下角 8.外側縁 9.外側角 10.肩峰 11.烏口突起 12.大円筋起始部 13.小円筋起始部 | 図3 : ヒト左肩甲骨の外側面 肩甲下窩の上部には陥凹部が横走し、ここから骨が直角に立ち上がっているように見え、関節窩まで続いている。この構造がしっかりとした角を形成しており(肩甲下角と呼ばれる)、アーチ型のこの構造によって肩甲骨は脊柱と肩峰を支えられるだけの力を生み出している。
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