《消印》の正しい読み方
「消印」の正しい読み方
「消印」の読み方は「けしいん」である。「消印」の意味解説
「消印」の意味は大きく二つある。一つ目は、「使用済みの切手に押印される日付入りのスタンプのこと」である。二つ目は、「消したしるしとして押す印のこと」である。受け取った手紙に貼られた切手をよく見てみると、日付と地名が書かれたスタンプ(判子)が押されている。このスタンプが「消印」である。郵便切手の消印のオーソドックスな形は、丸い形のスタンプの中が3段に分かれているタイプのものである。3つの枠の中にはそれぞれ、「郵便物の受付年」、「郵便物の受付月日」、「郵便物の収集時間」が記載されている。人気のテーマパーク内のポストで投函した場合には、人気のキャラクターの消印を押してもらうことができる。ほかに、その土地のシンボルとなるような風景が描かれた消印もある。
「消印」は切手以外に、収入印紙にも押印される。収入印紙とは、税金や手数料などの収納金徴収のために日本政府が発行しているもので、収入印紙を貼る必要がある書類は印紙税法で定められている。切手も収入印紙も再使用を防ぐために「消印」が押印される。
なぜ「けしいん」と読むのか・理由
「消印」の「消」は「この部分を消し(けし)たい」のように訓読みで「け(す)」と読み、「印」は「印鑑(いんかん)」のように音読みで「いん」と読む。「けしいん」は訓読みと音読みを組み合わせた湯桶読みである。「消」という字は「消防車(しょうぼうしゃ)」のように音読みで「しょう」とも読むが、「消印」の場合は「しょういん」とは読まないので注意が必要だ。「消印」の類語・用例・例文
「消印」の類語には、「契印(けいいん・ちぎりいん)」がある。契印とは、契約書が複数枚にわたる場合に、ページの見開き部分や書類をとじたテープと書類の継ぎ目部分などに押す印のことである。各ページごとにまたがるように契印を押印することによって、あとから追加や破棄するなどの不正な加工を防ぐことができる。「割り印(わりいん)」も似たような意味を持つ言葉で、複数枚の書類の両方にまたがって押印する印のことである。「契印」を押すのは契約書であるのに対し、「割り印」を押すのは、原本と写しがある場合の書類である。「割り印」は、元々は同じ書類であったことを証明するために押印される。「消印」という言葉を使用した例文
「キャラクターデザインの消印を初めて見ました!」
「昨日までに送らなければいけない必要書類の提出を忘れてしまった。消印に日付が押印されるから、今から郵送しても締め切り日を過ぎてから投函したことはバレるだろう。」
「社会科見学の授業で、郵便物に消印を自動で押す大型の機械を見た。」
「その郵便物の消印の日付は11月18日でした。」
「消印」の英語用例・例文
「消印」は英語で「cancellation mark」である。「stamp」が使われることもあるが、切手そのものを意味する国や地域もあり、「cancellation mark」のほうが広く使われやすい英語である。「cancellation mark」を使用した英語の例文
「Post at this tourist attraction and you will receive a special postmark.(この観光地で郵便を出すと、特別な記念スタンプ(消印)が押印されます)」
「Check the date of the cancellation mark.(消印の日付を確認してください)」
「Previously, the postal office clerk manually put a cancellation mark.(昔は郵便局員が手作業で消印を押していました)」
《消印》の正しい読み方
「消印」の正しい読み方
「消印」の正しい読み方は「けしいん」である。消印は「証印(しょういん)」と呼ばれることもある。また、消印は正式名を「証示印(しょうじいん)」というが、これを略しても「証印(しょういん)」となる。つまり、「消印」を指して「しょういん」と呼ぶ場合がある。しかしながら、「消印」の読み方が「しょういん」であるとは解釈されない。
「消印」の意味解説
消印とは、「消したしるしとして押す印」を示す。郵便切手やはがきなどにおいて、一度使った印として郵便局にて押印することを指す。消印がなくては使用済みであることが分からない。消印は、受け取った人が再利用できなくするための印とも言える。消印には郵便局にて、数字の印鑑が押されている。この数字は、何月何日の何時にその郵便物が処理されたのかを記すものである。消印を見ることで、郵便物の処理日を把握することができる。なぜ「消印」と読むのか・理由
「消印」は「けしいん」と読むのが一般であるが、正式名称は「証示印」と言う。郵便物を再利用しないために「消したしるしとしての印」という意味なので、「消し(けし)印(いん)」とそのまま読むようになったという説もある。「消印」の類語・用例・例文
「消印」の類語としては、「押印(おういん)」や「落款(らっかん)」のほか「捺印(なついん)」「代印(だいいん)」などの語がある。いずれも印を押すことに関連した意味合いを持つ。「押印」や「捺印」はまさしく印鑑を押すことである。「代印」に関しては、本来印鑑を押す人物が不在などの理由により、代理で捺印するという意味だ。「落款」は書画に作者が署名やサイン・印を記すことを言う。「消印」の類語とは言え、多少意味は違ってくるので使い分けたい。・彼からのハガキを確認してみると、消印の日付は昨年の8月15日になっていた。
・書類の提出物においては、必ず本人がすべて押印しておかなければならない。
・素晴らしい書画は、作者の落款までが趣きがあり個性を感じることができる。
・きちんと捺印することで本人であることの身分証明となるのだ。
・本当であれば父が伺うはずだったが、体調を崩しているので息子の私が代わりとして代印した次第である。
- 《消印》の正しい読み方のページへのリンク