《海馬》の正しい読み方
「海馬」の正しい読み方
「海馬」は、脳の部位を指す場合には「かいば」と読み、タツノオトシゴの和名として用いる場合には「かいば」または「うみうま」、海獣を指す場合には「とど」または「せいうち」とも読まれる。「海馬」の意味解説
「うみうま」と呼ばれる場合にはタツノオトシゴを指す意味になる。トビウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属に分類されるものは全て「海馬」と表記することが可能だ。「海馬」はセイウチやトドを意味する場合もある。「かいば」と読まれる場合には、脳の部位を意味する言葉になるケースもある。この場合の「海馬」とは、大脳辺縁系にある海馬体の一部を意味する言葉になる。「海馬」は脳の記憶や空間学習能力に関係する器官であるため、この部分が損傷してしまうと記憶障害を起こすケースも見られる。なぜ「海馬」と読むのか・理由
「海馬」がタツノオトシゴを意味するときに、「うみうま」と読まれているのは頭の形が馬に似ているからである。「海の馬」という意味を込めて、そのまま訓読みで「うみうま」と読まれるようになった。脳に関する言葉を指すときの「かいば」という読みもタツノオトシゴと関連がある。大脳辺縁系にある部位が「タツノオトシゴ」に似ていたことから「海馬」という漢字が使用されているのだ。そして、一般的な熟語と同じように音読み同士を組み合わせて「かいば」と読まれるようになったと考えられる。「海馬」の類語・用例・例文
「海馬」の類語としては「海驢」が挙げられる。これはセイウチやトドの類語として使われるものである。他にもタツノオトシゴの類語として「馬の子」や「馬魚」「竜の子」などが使われることもある。例文
・「セイウチ」を指す場合
「水族館で見た海馬の大きさには驚いた」
・「タツノオトシゴ」を指す場合
「海馬は竜の見た目をしているけれど小さい分、迫力には欠けていた」
・脳の「海馬」
「海馬に損傷が見られるため、記憶に関する障害が起きている可能性がある」
「ストレスが原因で海馬にある神経細胞が破壊されてしまうこともあるため注意が必要だ」
「今日病院に行ったら、海馬に異常が見られると言われた」
「ストレスが原因で海馬が壊れてしまうこともあると聞いたことがある」
「海馬だけでなく脳全体の検査も依頼してみよう」
「海馬」の英語用例・例文
「海馬」は英語で「sea horse」や「Steller's sea lion」と表記されることが多い。他にも「hippocampus」と書かれることもある。「タツノオトシゴ」を意味する場合には、「Hippocampus coronatus」という英語が適用されることもあるだろう。「Hippocampus coronatus」が使われるのは、「タツノオトシゴの中の一種」を指すケースが多い。「According to doctors, the hippocampus is damaged.」と書けば、「医師によると海馬に損傷が見られるらしい」といった意味の英文になる。「タツノオトシゴは大きくない」といった文章を作りたい場合は、「The hippocampus is not big.」と書くのが適切である。
- 《海馬》の正しい読み方のページへのリンク