《温州》の正しい読み方
「温州」の正しい読み方
「温州」は一般的には「うんしゅう」と読む。もっぱら「温州みかん(ウンシュウミカン)」の名で見聞きする語といえる。温州みかんは別名「温州橘」ともいうが、「温州橘」の読み方は「うじゅきつ」である。中国浙江省には「温州市」という地名がある。この「温州」は日本語で「おんしゅう」と読まれることがある。温州市は中国語にならって「ウエンチョウ(Wen zhou)」と読まれることはあるが、温州市を「うんしゅう」と読むことはない。
「温州」の意味解説
「温州(おんしゅう)」とは、中国浙江省にある地名のことであり、古くから柑橘類の名産地として知られている。ただ、日本を代表する蜜柑が、「温州蜜柑(うんしゅうみかん)」という品種であるため、日本では「温州」は「温州蜜柑」を指すことが多い。そして、「温州蜜柑」の名前は、中国の「温州」が由来となっている。日本の鹿児島が原産である蜜柑に、柑橘類の名産地の名前をあやかって付け、「温州蜜柑」とした形だ。そのため、「温州蜜柑」と「温州」には、名前以外の繋がりは特にない。なぜ「温州」と読むのか・理由
中国の地名を指す「温州」は、中国語の発音だと「ウェンチョウ」となる。「温州蜜柑(うんしゅうみかん)」の名前は、その「ウェンチョウ」の読みが元となっている。「ウェンチョウ」を日本語の発音にする際に、「うんしゅう」となった形だ。そして、中国の地名を日本語で読む場合は、漢字そのものの音読みが使用される。そのため、地名を指す際には「おんしゅう」となる。「温州」の類語・用例・例文
「温州」を「うんしゅう」と読む場合、「温州蜜柑」という形にすることがほとんどである。「温州(うんしゅう)」だけでも意味が伝わる可能性は高いが、「温州蜜柑」を「温州」と略すことはまずない。そして、例文にすると、「農家をしている知り合いから、大量の温州蜜柑をもらった」「冬は、こたつで温州蜜柑を食べるのが楽しみである」といった形になる。「おんしゅう」という読みであれば、地名を指すため、「来月は温州に出張する予定となっている」「依頼していた荷物が温州から届いた」といった使い方となる。「温州(うんしゅう)」の類語としては、温州蜜柑と同じく日本を代表する柑橘類である「伊予柑(いよかん)」や「甘夏」「ポンカン」などが挙げられる。地名の「温州」に関しては、範囲が広くなるが、温州がある「浙江省(せっこうしょう)」と言い換えることでも意味が通じる可能性はある。
「温州」の英語用例・例文
「うんしゅう」と読む場合の「温州」は、蜜柑の品種名であるため、英語で表現する際にはローマ字で「Unshuu」と表記する。そして、「温州蜜柑」という表現にする場合は、原産地である鹿児島の薩摩を用いた「Satsuma mandarin」となる。また、地名としての「温州(おんしゅう)」は、中国語の読みが元となっている「Wenzhou」となる。例文にすると、「I ordered Satsuma mandarin by mail order(温州蜜柑を通販で注文した)」「I went on a trip to Wenzhou last month(先月、温州に旅行に行ってきた)」といった形になる。- 《温州》の正しい読み方のページへのリンク