《海豹》の正しい読み方
「海豹」の正しい読み方
「海豹」の正しい読み方は「あざらし」だ。「海」の読み方は「うみ」「かい」であり、「あざ」と読むことはない。「豹」の読み方は「ひょう」「ほう」であり、こちらもやはり「らし」とは読まない。しかし複数の漢字の組み合わせに対して読み方をあてる熟字訓という読み方もあり、「海豹」はこれに当てはまるため「あざらし」と読むのだ。なお、「海豹」は「かいひょう」と音読みする場合もあるが、「あざらし」の方が一般的である。「海豹」の意味解説
「海豹」は、鰭脚類に含まれるアザラシ科の哺乳類の総称という意味で用いられる言葉だ。「海豹」は北極圏や熱帯、南極圏など幅広い海域に生息している。ゴマフアザラシやゾウアザラシ、モンクアザラシなど様々な種類がおり、大きさも50kgほどのものから3700kgほどのものまで多様に存在する。首が短く、体全体が短い毛で覆われているのが特徴だ。指の間には水かきが付いており、ヒレのような状態になっている。鼻腔を閉じたり、筋肉に酸素を多く保持したりできるため、潜水能力に優れている。基本的に水中で生活するが、出産や育児は陸上または氷上で行う。なぜ「海豹」と読むのか・理由
「海豹」には体に痣のような黒い斑点がある。そのため「痣のある獣」という意味で、「痣之獣」と表記したのが語源と言われている。「痣」の読み方は「あざ」で、接尾語が発達したものである「之」を「ら」と読む。「獣」は「しし」という読み方を省略して「し」と読み、「痣之獣」で「あざらし」と読むようになったというわけだ。また、あざらしの黒い斑点が豹のそれと似ているため、「海豹」という漢字を使い「かいひょう」と読む別名もあった。そこから「海豹」と表記して、「あざらし」と読むようになったと言われている。「海豹」の類語・用例・例文
「海豹」の類語は「水豹」だ。読み方は「すいひょう」で、「海豹」の異名である。ただし「水豹」を「あざらし」と読むことはない。また、「海驢」も「海豹」の類語と言える。「海驢」の読み方は「あしか」で、「海豹」と同じ鰭脚類に含まれるアシカ科の海生動物だ。「海豹」と「海驢」は似ているが、両者の間にはいくつかの違いがある。例えば「海豹」は陸上を歩くことができないが、「海驢」は前肢を使い歩くことができる。「海豹」を使った例文には、「海豹は魚やイカなどを食べる」「水族館で海豹を見た」などがある。「水豹」は「水豹は海豹のことだ」といったように使う。「海驢」を使った例文は、「水族館では海驢のショーが人気だ」「海驢と海豹は似ている」などだ。
「海豹」の英語用例・例文
「海豹」は英語で「seal」と表記する。「elephant seals」は「ゾウアザラシ」を意味し、「bearded seals」は「アゴヒゲアザラシ」を意味する。「a seal skin」は、「海豹の皮」という意味だ。「a coat of seal」の意味は「海豹のコート」である。「Seals sleep underwater.」という英文は、「海豹は水中で寝る」と訳すことができる。《海豹》の正しい読み方
「海豹」の正しい読み方
「海豹」の正しい読み方は「あざらし(アザラシ)」、もしくは「かいひょう」である。たいていの場合「アザラシ」と読まれる。「海豹」の意味解説
「海豹」というのは、水族館で見ることができる海の生き物。クラカケアザラシ・ゴマフアザラシ・ゾウアザラシなどおよそ20種類の海豹が世界各地の海洋で生息している。ヒレのような脚を持つ鰭脚類(ききゃくるい)に属しているのが特徴。鰭脚類は、主に海豹、アシカ、セイウチの3つに大きく分かれている。海豹は基本的に水中で生活するが、出産・育児の時は陸上で過ごすことが多い。なぜ「海豹」を「あざらし」と読むのか・理由
「海豹」は、体の表面に黒い斑点がいくつもあるのが特徴的である。そして、陸上の豹にも同じような斑点模様が体表にある。つまり、「海豹」は斑点模様を持つ海の生き物であることから、「海豹」と書いて「あざらし」と読まれるようになった。「海豹」に似たもの(類語・用例・例文)
「海豹」の類語というと語弊があるが、アザラシとよく似た海獣として、アシカ(海驢)、トド(海馬)、セイウチ(海象)などが挙げられる。海豹、海驢、海象はいずれもヒレのような脚を持っているので、鰭脚類に分類される海生哺乳類である。鰭脚類の中でも海象はびっくりするくらいに大きな牙を持っているので、海驢や海豹とは見分けが一目で付きやすい。また、海豹と海驢は外見がとても似ているが、いくつか異なる点がある。たとえば、海驢には小さな耳たぶがあるが、海豹には耳たぶがなくて小さな孔がただ開いているのが特徴。さらに、海驢は陸上で歩行する際には前後の脚を使って前進するが、海豹は前脚だけを使うので腹這い状態で前進するという違いがある。
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