ふたつ‐め【二つ目】
二つ目
二つ目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 14:40 UTC 版)
前座と真打の間。前座に続き、二番目に高座に上がるため「二つ目」と呼ばれる。かつての上方落語では中座(なかざ)と呼んだ。 落語家社会の中でようやく一人前とみなされる。自分の労力と時間を全て自分のためにだけ使うことが許される。師匠宅の雑用も寄席での裏方仕事もしなくてよい。以下のことが許される。 紋付を着ること。 番組に名前を出す。 自分の手拭を昇進の挨拶に配ること。 飲酒・喫煙(一門による) 自分で落語会を開催すること。 自分でテレビ・ラジオ出演や営業などへの売り込みをすること。また実際に出演すること。 正規の落語家として、寄席で落語をして割がもらえるようになる。しかし、定席への出演機会は大変限られているので、仕事は基本的に自分で探してこなければならなくなる。さもなくば本当に仕事がない状態となる。つまり自営業である。前座でやってきた雑用が免除される代わりに小遣いもなくなるので、経済的には苦しいと言われる。ただし、実際にはヨビと呼ばれる「仕事」が存在する。これは、代演要員として寄席に出勤するというもので、抜いた落語家の穴が埋まらない時に高座に上がれる。 一部を除いて、二つ目までは自身の師匠が死去した場合には、基本的に別の真打の門下に移ることになっている。
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