関節とは? わかりやすく解説

かん‐せつ〔クワン‐〕【関節】

読み方:かんせつ

【一】[名]骨と骨とを連接させる可動性結合部周囲結合組織の膜が包み内側には滑液入っていて潤滑油の役をする。

【二】[名](スル)関節または関節状の連結部結合していること。「大腿骨と—する骨」

関節の画像

関節

英訳・(英)同義/類義語:joint, Joints

骨と骨とが結合する部分総称結合した骨が相互にうごける可動関節動けない不動関節また、動き種類形状によって球関節蝶番関節などに分類されている。
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滑膜性の連結

読み方かつえきせいのれんけつきょうぎのかんせつ、かんせつ、かどうかんせつ
別名:狭義の関節、関節、可動関節
学名Junctura synovialis, Articulatio, Diarthrosis
【英】:Synovial joint, Synovial joints

滑膜性の連結(狭義の関節)は両骨間に滑液満たす関節腔のある連結で、一般に可動性大きい。いわゆる関節は関節面、関節体、関節包および関節体の間にある関節腔。さらに必要に応じて補強靱帯関節円板関節唇および滑液包みられる2つの関節体からなる関節では、動く方の関節体を可動部比較静止している方を基部という。関節腔内面滑膜呼ばれる組織があるもをいう。(恥骨結合のように骨間組織に空隙含み得る連結でも滑膜備えないものはこの分類には入らない連結系の中で運動性が最も大きい。関節の語を狭義用いるとき、しばしば滑膜性の連結のみを指す。関節は老人性変化を受け、血管のない関節軟骨はその弾力性を失う。老人では軟骨おおわれ関節面障害退縮みられる。また軟骨縁には増殖起こってくる場合もある。この軟骨増殖は後に遊走してきた骨芽細胞によって骨に改造されることもあり、この骨が運動制限するように作用するこのような過程椎骨小さな関節で起こりやすい。しかし関節の変化はその関節が過度働き強いられるときには若年者においても現れることがある。[臨床すべての可動関節運動範囲をよく確かめることが大切である。関節をなす骨が正常な位置からはずれているとき、その関節は脱臼dislocateしているという。可動関節のうちのあるものは、靱帯による補強が弱いか、関節面の形が悪いか、あるいは筋による補強がないために、とくに脱臼しやすい。肩関節顎関節肩鎖関節はその好例である。股関節脱臼通常先天的異常によるもので、正常状態では大腿骨頭定位置保持するはずの寛骨臼不十分な発育示している。膝関節のごとく体重大部分支える関節の内部軟骨性円板存在する場合には、スポーツを行うときのその円板損傷を受けやすい。特に急速な動作時に円板正常位置よりずれて、2骨の関節面押しつぶされることがある神経系疾患例え脊髄空洞症syringomyelia)では関節での痛覚失われる。そのために、関節の正常範囲超える運動起きないように働く警告反応としての痛覚欠如する状態下で、ついには関節の破壊来す。さらに、関節の分類について知識臨床有用である。というのは、ある種疾患特定のタイプの関節群をおかすからである。例え淋菌関節炎gonococcal arthritis膝関節肘関節手関節などの大きな滑膜関節をおかす。結核性関節炎もまた滑膜関節をおかし、そのさい滑膜あるいは骨から炎症が始まる。2個以上の関節が同じ神経支配を受けることがある点に注意要する例えば、股関節膝関節はともに閉鎖神経支配を受ける。このため、これら2関節の内の一方病変に際して両方の関節に痛み感じことがある

関節

【仮名】かんせつ
原文joint

医学分野で、2つまたは3つ上の骨が接合する部分。例として、肩、肘、膝、顎などがある。

関節

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/24 13:21 UTC 版)

関節(かんせつ、英語: joint)は、動物の体において、複数の骨格がお互いに連結する部分である。脊椎動物節足動物外骨格などに見られる[1]




「関節」の続きの解説一覧

関節

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 20:19 UTC 版)

マルファン症候群」の記事における「関節」の解説

マルファン症候群患者は、一般の人々より扁平足偏平足)または平べったい薄い足、あるいはハンマートウになりやすい。また、それらにより足の慢性痛を伴う。手首徴候母指徴候中手骨徴候関節炎、(靱帯が弱いため)母指の関節の過剰運動性、関節の過可動性曲がりすぎる)、ゆるい関節などがある。

※この「関節」の解説は、「マルファン症候群」の解説の一部です。
「関節」を含む「マルファン症候群」の記事については、「マルファン症候群」の概要を参照ください。

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関節

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 02:32 UTC 版)

名詞

(かんせつ)

  1. (解剖学) 骨と骨とを繋いでいる可動性結合部

発音(?)

東京アクセント
か↗んせつ[1]

翻訳


「関節」の例文・使い方・用例・文例

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