滑液とは? わかりやすく解説

かつ‐えき〔クワツ‐〕【滑液】

読み方:かつえき

関節を包む膜(関節包)の内側にある滑膜から分泌される無色または淡黄色粘り気のある液体ヒアルロン酸たんぱく質などを含み、骨の摩擦軽減したり、関節動き滑らかにするとともに軟骨細胞への酸素栄養分供給老廃物の排出などの役割を果たす関節液


滑液

英訳・(英)同義/類義語:synovial fluid

間接内部にある液で、関節潤滑関節軟骨への栄養補給を行う。
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滑液

読み方かつえき
学名Synovia
【英】:Synovial fluid

関節包内面関節軟骨表面滑膜ヒダ表面から分泌される少量の滑液によって潤されている。この滑液はムチン含み糸を引く無色透明な液であって卵白似た性状もっている。滑液は潤滑作用の他軟骨栄養する働きをもっっている。その粘度ヒアルロン酸含有よるものであって温度依存性がある。すなわち温度が低いほど、滑液は粘稠となる。滑液はまた、血漿透析瀘過液に滑膜細胞分泌加わったものと見なすことができるから、種々の疾患の際、その組成すなわち科学的および物理的性状診断補助手段として利用することができる。

 


滑液

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/21 14:39 UTC 版)

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滑液(かつえき)とは、関節の関節腔を満たす液体である。

概要

滑膜性連結の一般的な構造。赤色が関節を包む関節包で、その内層が滑膜。水色は関節軟骨。

関節とは骨と骨の連結をいい、骨と骨が線維性の組織により結合される線維性連結、骨と骨が軟骨により結合される軟骨性連結、骨と骨の連結部が関節包に覆われる滑膜性連結の3つに大別される。これらのうち3つ目が、一般に関節と呼ばれるものである。

滑膜性連結の一般的な構造は右図のとおりで、骨と骨の間に空隙がある(図の黒色の部分)。滑液はこの空隙(関節腔)を満たす。

性質、機能

性質
  • 淡黄色透明
  • ヒアルロン酸と糖タンパク質を豊富に含む
  • 滑膜(関節包の内層)の細胞から分泌される
機能
  • 関節の運動を滑らかにする
    潤滑油として機能する。
  • 関節軟骨の栄養
    成人の関節軟骨には血管リンパ管が少なく、滑液から酸素や栄養素を補給する。

参考文献

  • 社団法人全国柔道整復学校協会・教科書委員会『柔道整復学-理論編』改訂第5版、南江堂、2009年

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