多糖とは? わかりやすく解説

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多糖 [Polysaccharide(s)]

 グリカンともいう。タンパク質脂質核酸とともに生体構成している重要な高分子物質の1群で、グルコースその他の単糖多数結合した糖質である。多糖は同種の単糖から成る単純多糖(ホモ多糖)、異種の多糖から成る複合多糖(ヘテロ多糖)に大きく分けられ中性糖のみの中性多糖、ウロン酸(単糖カルボキシル基置換体)、リン酸エステル硫酸などを含む酸性多糖がある。ただし、コンドロイチン硫酸ヒアルロン酸などは、従来ムコ多糖よばれていたが、それらはウロン酸アミノ糖(単糖アミノ基置換体)で構成されて、自然界ではほとんどがタンパク質結合しているので、プロテオグリカン(タンパク-多糖)とされている。また、脂質結合した複合多糖はリポ多糖または糖脂質よばれる
多糖の種類多様で、植物などのセルロースデンプングリコーゲングルカンキシランマンナンなどの単純多糖、昆虫甲殻類キチンのようなアミノ多糖のほか、動植物微生物粘液質細胞成分として多種類の単純多糖や複合多糖が知られている。一般細菌細胞壁構成しているペプチドグリカングラム陰性菌莢膜などの細胞表層菌体外へ産生されリポ多糖糖タンパク質などは細菌毒素抗原として重要な複合多糖である。最近種々の生物もっている複合多糖の生理活性機能注目されつつある。

多糖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/06 07:21 UTC 版)

多糖(たとう、英語: polysaccharide, ポリサッカロイド、ポリサッカライド)は、グリコシド結合によって単糖分子が多数重合した物質の総称である。多糖(デンプンなど)は、構成単位となる単糖(グルコースなど)とは異なる性質を示すようになる。広義としては、単糖に対し、複数個(2分子以上)の単糖が結合したも含むこともある。




「多糖」の続きの解説一覧

多糖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 05:24 UTC 版)

立体配座」の記事における「多糖」の解説

糖はその種類多くタンパク質核酸のように一本鎖構造持たず分枝しているケースが多い。また、概して膜脂質タンパク質結合しており、そのため構造解析の最も難し生体分子一つと言われている。いまだ一次構造理解するための基本的な配列決定法すら確立されていない状況である。 しかしながら細胞接着物質輸送必要な細胞標識は多糖(糖鎖)が特に重要であると言われており、特異性の高い薬剤開発には、こうした細胞標識コンフォメーション理解することがきわめて重要であると考えられている。

※この「多糖」の解説は、「立体配座」の解説の一部です。
「多糖」を含む「立体配座」の記事については、「立体配座」の概要を参照ください。

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